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セクション一覧

第2 【事業の状況】

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度のわが国経済は、原油価格や穀物相場の急激な変動や米国サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融不安が深刻さを増したことで、雇用情勢の悪化による個人消費の停滞、設備投資の大幅な削減、内外需要の急激な減少に伴う企業収益の悪化が顕著となり、従来にない大変厳しい状況で推移しました。

こうした環境の中で、当社グループは、経営理念としている「食と食の文化を通じてお客様に満足と幸せを提供する」ことを一貫して追求し、「食の安全・安心」を第一に業績の向上と財務体質の改善を図り、強い経営基盤の確立に取組んでまいりました。

この結果、当連結会計年度の売上高は16,150百万円(前連結会計年度比1.3%減)、営業利益は776百万円(同39.3%増)、経常利益は591百万円(同60.7%増)、当期純利益は332百万円(同43.8%増)となりました。

事業の種類別セグメントの業績は次のとおりであります。

① ピザ関連事業(食料品事業)

ピザ関連事業(食料品事業)を展開するジェーシー事業本部におきましては、主要原料のチーズ及び小麦粉の価格上昇は当期末にかけて一段落したものの、引き続き競争の激化に伴う厳しい環境が続いております。この対応として、製販一体となって収益構造の再構築を目指し、諸施策を実施してまいりました。

この結果、売上高は9,550百万円(前連結会計年度比2.0%減)、営業利益は1,105百万円(同52.3%増)となりました。

② 外食事業

外食・中食事業を展開するコムサ事業本部並びに連結子会社である株式会社ファンシーコーポレーション及び株式会社サム・アップにおきましては、店舗の“磨き込み”を基本政策として、ホスピタリティの向上を目指し、オペレーションの見直しを積み重ねるとともに、競争力のある店舗立地の獲得と不採算店舗の整理によるスクラップアンドビルドを進めてまいりました。

この結果、売上高は6,450百万円(前連結会計年度比0.1%減)、営業利益は343百万円(同10.7%減)となりました。

なお、当連結会計年度において、株式会社吉野家ホールディングスから株式会社上海エクスプレスの譲渡を受けておりますが、譲渡日が3月31日であることから、当連結会計年度の事業には影響がありません。

③ その他事業

その他事業は、外食事業物販部門が大手外食他社向けに年末スモークチキン販売を従来から継続したものであります。

なお、管理部門スタッフで構成するサポートセンターでは、商材調達に関する購買窓口の集約などコスト競争力強化のために施策を推進し、サポート体制の効率化と諸経費の削減に努めてまいりました。

この結果、売上高は148百万円(前連結会計年度比7.1%減)、営業利益は29百万円(同13.6%減)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、1,558百万円となり、前連結会計年度より268百万円の減少となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、主として税金等調整前当期純利益と減価償却費による資金の増加があり、また、たな卸資産の減少による資金の増加で1,070百万円となりました。前連結会計年度より674百万円の収入増加となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、主として有形固定資産の取得による資金の支出がありましたが、定期預金の払戻による資金の増加で、 0百万円となりました。前連結会計年度より14百万円の収入減少となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、主として長期借入金の返済及び社債の償還による支出の増加で、1,339百万円の資金減少となりました。前連結会計年度より1,040百万円の支出増加となりました。

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

(1) 生産実績

当連結会計年度における生産実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業の種類別セグメント
生産高(千円)
前年同期比(%)
ピザ関連事業
6,060,156
△5.5

(注)1 金額は、製造原価によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2) 受注実績

ピザ関連事業ではピザの一部について受注生産を行っておりますが、受注から納品までの期間が極めて短期で受注残高としては僅少であり、受注実績と販売実績がほぼ同額となりますので、受注状況の記載は省略しております。

 

(3) 商品仕入実績

当連結会計年度における仕入実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業の種類別セグメント
商品仕入高(千円)
前年同期比(%)
ピザ関連事業
774,016
△12.2
外食事業
2,307,657
+1.2
その他事業
111,609
△3.1
合計
3,193,283
△2.6

(注)1 金額は、仕入金額によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(4) 販売実績

当連結会計年度における販売実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業の種類別セグメント
販売高(千円)
前年同期比(%)
ピザ関連事業
9,550,595
△2.0
外食事業
6,450,972
△0.1
その他事業
148,747
△7.1
合計
16,150,315
△1.3

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

3 【対処すべき課題】

当連結会計年度における当社は、米国を震源地としたサブプライム問題、金融市場の経営破綻や混乱、さらに原油や各種農産物相場の急変動、厳しい経済環境に伴う消費需要の手控え等から、厳しい経営環境に置かれております。

食品、外食業界におきましては、食品の偽装表示や外国産冷凍食品への異物混入などの問題に端を発して、「食の安全・安心」に対する消費者の関心は一層高まっております。

このような状況の中で、当社グループは引き続き「食の安全・安心」を経営の最重点課題と位置付け、「収益力の増強による財務体質の強化」を基本方針として、次の重要課題に取り組んでおります。

① 妥協なき品質管理体制の構築

② 「選択と集中」による製品ポートフォリオの最適化並びに生産、物流、在庫管理、営業の一貫連携体制による効率性向上と収益力の強化

③ 外食事業における優良フランチャイズの確保、消費者ニーズを的確に捉えたメニュー開発、並びに新しい店舗コンセプトによる収益力の向上

④ 「ISO9001」の全工場認証完了による一層の品質管理強化と食材の安定供給体制の確保、トレーサビリティーの確立

⑤ 企業買収した中華・洋食宅配会社(㈱上海エキスプレス)を活用した多店舗化展開と和洋中メニューの提供による顧客囲い込みとスケールメリットを生かした宅配モデルの効率運営

⑥ 当社グループ全体にわたるリスク管理体制の充実。

 

4 【事業等のリスク】

当社グループの経営成績および財務状況等に影響を及ぼす可能性のある主なリスクは以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

① 原材料価格が損益に与える影響について

ピザの主原料であるナチュラルチーズは輸入品に依存しており、世界的な需給ギャップの発生や海外生産地における旱魃などの気候変動によって、大幅に価格が乱高下することがあります。また、当社製品の原材料の大きな部分を占める小麦粉の価格も平成19年より相場連動型となり、国際的な相場の影響を受けるようになりました。当社グループでは、購入契約の方法・時期等を十分検討することにより、原価を安定させるよう努力しておりますが、その価格動向が年間損益に大きな影響を与えることがあります。

② 為替リスクについて

当社グループが海外から輸入する商品の一部については、ドル建ての契約となっております。為替予約の締結も行っておりますが、為替の変動に伴って当社損益に影響を及ぼす可能性があります。

③ 食材の安定供給に係るリスクについて

外食事業における主要な食材が鶏肉であり、当社グループではその仕入について、品質と安定供給の観点から「国産」にこだわっています。産地をできる限り分散して仕入を行っているものの、産地において鳥インフルエンザ等の伝染病が発生した場合には、一時的にその供給が停滞する、あるいは消費者の買い控え現象が顕著になった場合には売上高の減少により損益に影響を及ぼす可能性があります。

④ 特定の取引先への依存について

当社グループのピザ関連事業(食料品事業)は、大手宅配ピザチェーンに製品及び商品を供給しております。当該取引は、グループ全体、特に食料品事業における大きな強みでありますが、経営基盤を一層安定化させるために、取引先の多様化を通じた収益増大を目指しております。しかしながら、市場における競争等の要因により、結果としてその依存度低下のテンポが停留する可能性があります。

⑤ 外食事業の出店について

当社グループの外食事業は、外食直営店並びに有力フランチャイズ店を軸とする多店舗展開を成長の牽引力として推進しております。当社グループの外食ブランドに適合する立地条件など、一定の社内基準に基づいて首都圏、特に東京都内での出店を拡大する計画でありますが、賃料など適合物件を確保できないことなどにより、計画どおりの出店ができない場合には、当社グループの成長に影響を与える可能性があります。

⑥ 新型インフルエンザの流行ついて

当社グループは、食品を通じて個人客層を主なる対象としておりますが、新型インフルエンザの流行によって、製造、供給体制への支障が発生したり、消費者の外出控え現象が顕著になった場合には売上高の減少により損益に影響を及ぼす可能性があります。

⑦ 情報の保護について

本年3月31日付にて取得した株式会社上海エクスプレスでは、受注業務をコールセンターにて実施しており、多くのお客様情報を管理しております。従来から当社グループ各社において、お客様、従業員並びに株主の皆様に関する情報につきましては、適正に管理し、情報の漏洩防止に努めておりますが、万一、情報が漏洩した場合、社会的信用の失墜、損害賠償の支払い等により、業績に影響を与える可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

取引基本契約(製品等の供給に関するもの)
契約会社名
相手方の名称
国名
契約の内容
契約期間
㈱ジェーシー・コムサ(当社)
㈱ヒガ・インダストリーズ
日本
ドミノピザ指定のサプライヤーへの発注及び物流受託業務
平成18年11月1日締結
1年間(自動更新)

 

6 【研究開発活動】

当連結会計年度における当社グループの研究開発活動は、連結財務諸表を作成する当社のピザ関連事業(食料品事業)が行っております。メーカーとしての当社の生産技術を活用し、お客様からの多様なニーズを反映した食品の研究開発、改良などに取り組みました。

当連結会計年度では小麦粉ならびに乳製品などの主原料における価格高騰の影響を受けるなか、「お客様のニーズに沿った付加価値のある商品」の開発に取り組みました。また改善改良のためのグループ活動として、食品展示会などへ積極的に足を運ぶことで”情報収集”を行い、各種メーカーとの技術提携を実施しておりますが、特に当連結会計年度は「製粉メーカー」「ソースメーカー」との連携を強化し、常に「お客様の視点に立った」開発に重点をおきました。

当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は 53百万円であります。

 

7 【財政状態及び経営成績の分析】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。

(2) 当連結会計年度の経営成績の分析

当連結会計年度の経営成績の分析につきましては、「第2[事業の状況]1[業績等の概要](1)[業績]」をご参照下さい。

(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2[事業の状況]4[事業等のリスク]」をご参照下さい。

(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては、「第2[事業の状況]1[業績等の概要](2)[キャッシュ・フローの状況]」をご参照下さい。

(5) 経営者の問題認識と今後の方針について

経営者の問題認識と今後の方針につきましては、「第2[事業の状況]3[対処すべき課題]」をご参照下さい。





出典: 株式会社ジェーシー・コムサ、2009-03-31 期 有価証券報告書