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セクション一覧

第2 【事業の状況】

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政権交代による新たな経済政策が期待される中、雇用環境および所得環境の悪化、設備投資および個人消費の低迷は依然続いており、厳しい状況で推移しました。

こうした環境の中で、当社グループは、経営理念としている「食と食の文化を通じてお客様に満足と幸せを提供する」ことを一貫して追い求め、「食の安全・安心」を第一に掲げて、業績の向上と財務体質の改善を図り、経営基盤の強化に取り組んでまいりました。

その結果、当連結会計年度の売上高は17,174百万円(前連結会計年度比6.3%増)、営業利益は952百万円(前連結会計年度比22.7%増)、経常利益は872百万円(前連結会計年度比47.6%増)、当期純利益は373百万円(前連結会計年度比12.6%増)となりました。

事業の種類別セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

① ピザ関連事業(食料品事業)

ピザ関連(食料品)事業を展開するジェーシー事業本部におきましては、エスニックブレッドを中心とするブランド戦略および利益重視の営業政策ならびにメーカーとしての高品質な生産体制の維持を目的に、諸施策を実施してまいりました。

その結果、売上高は9,324百万円(前連結会計年度比2.4%減)、営業利益は1,388百万円(前連結会計年度比25.6%増)となりました。

② 外食事業

外食・中食・宅配事業を展開するコムサ事業本部ならびに連結子会社である株式会社ファンシーコーポレーションおよび株式会社ビーデリサービスにおきましては、店舗の“磨き込み”を基本政策として、ホスピタリティの向上を目指し、オペレーションの見直しを積み重ねてまいりました。

なお、決算期の変更により、株式会社ファンシーコーポレーションは平成21年1月1日から平成22年3月31日までの15ヶ月決算、株式会社ビーデリサービスは平成21年3月1日から平成22年3月31日までの13ヶ月決算となっております。

以上の結果、売上高は7,850百万円(前連結会計年度比19.0%増)、営業利益は227百万円(前連結会計年度比38.8%減)となりました。

 

(注) 事業の種類別セグメントについては、第5 経理の状況 1 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報) 事業の種類別セグメント情報 当連結会計年度の(注)6に記載のとおり、事業区分を変更しております。このため、当該項目における売上高並びに営業損益の前年同期との比較については、前連結会計年度分を変更後の区分に組み替えて算出しております。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度に比べ63百万円減少し、当連結会計年度末には、1,495百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は743百万円(前連結会計年度比30.5%減)となりました。

資金増加の主な内訳は、税金等調整前当期純利益801百万円、減価償却費360百万円であり、資金減少の主な内訳は、法人税等の支払額379百万円等であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果得られた資金は31百万円(前連結会計年度比5,056.8%増)となりました。

これは、主に有形固定資産の取得による支出186百万円、定期預金の払戻による収入234百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は838百万円(前連結会計年度比37.4%減)となりました。

これは、主に社債の償還による支出575百万円によるものであります。

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報)」に記載のとおり、当連結会計年度から事業の種類別セグメントを変更したため、前年同期との比較に当たっては前連結会計年度分を変更後の区分に組み替えて行っております。

(1) 生産実績

当連結会計年度における生産実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業の種類別セグメント
生産高(千円)
前年同期比(%)
ピザ関連事業
5,525,415
△8.8

(注)1 金額は、製造原価によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2) 受注実績

ピザ関連事業ではピザの一部について受注生産を行っておりますが、受注から納品までの期間が極めて短期で受注残高としては僅少であり、受注実績と販売実績がほぼ同額となりますので、受注状況の記載は省略しております。

 

(3) 商品仕入実績

当連結会計年度における商品仕入実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業の種類別セグメント
商品仕入高(千円)
前年同期比(%)
ピザ関連事業
697,828
△9.8
外食事業
2,889,491
+19.4
合計
3,587,320
+12.3

(注)1 金額は、仕入金額によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3 決算期の変更により、外食事業のうち連結子会社である株式会社ファンシーコーポレーションについては平成21年1月1日から平成22年3月31日までの15ヶ月決算、株式会社ビーデリサービスについては平成21年3月1日から平成22年3月31日までの13ヶ月決算を反映しております。

 

(4) 販売実績

当連結会計年度における販売実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業の種類別セグメント
販売高(千円)
前年同期比(%)
ピザ関連事業
9,324,037
△2.4
外食事業
7,850,777
+19.0
合計
17,174,814
+6.3

(注)1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

2 決算期の変更により、外食事業のうち連結子会社である株式会社ファンシーコーポレーションについては平成21年1月1日から平成22年3月31日までの15ヶ月決算、株式会社ビーデリサービスについては平成21年3月1日から平成22年3月31日までの13ヶ月決算を反映しております。

 

3 【対処すべき課題】

今後の日本経済につきましては、持続的な景気回復へと向かうことが期待されるものの、世界経済の下振れや円高進行による輸出の失速、デフレの影響などの懸念材料もあり、景気の先行きは不透明な状況が続くものと思われます。また、食品および外食業界におきましても、個人消費が停滞する中で、根強い低価格志向を受けた販売競争がさらに激化し、厳しい経営環境となることが予測されます。

こうした経営環境認識のもと、当社グループは、引き続き「食の安全・安心」を第一として、持続的成長と収益力の強化を着実に目指してまいります。また、不況下における戦略的事業運営を推し進め、目標達成のための諸施策と次の重要課題へ取り組んでまいります。

① 「食の安全・安心」を最優先にした品質管理体制の維持・強化

② 新たなマーケット開拓に向けた全社事業ポートフォリオの最適化

③ 内部統制およびコンプライアンス体制の充実による経営の健全性の確保

④ ピザ関連(食料品)事業において、エスニックブレッドを“小麦ごはん”と位置づけたマーケティングと販売チャネルの多様化

⑤ 外食事業において、ローコストオペレーションの徹底、消費者ニーズを的確に捉えたメニュー開発、ならびにお客様からの信頼と満足度の向上による収益力の安定化

 

4 【事業等のリスク】

当社グループの経営成績および財務状況等に影響を及ぼす可能性のある主なリスクは以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

① 原材料価格が損益に与える影響について

ピザの主原料であるナチュラルチーズは輸入品に依存しており、世界的な需給ギャップの発生や海外生産地における旱魃などの気候変動によって、大幅に価格が乱高下することがあります。また、当社製品の原材料の大きな部分を占める小麦粉の価格も平成19年より相場連動型となり、国際的な相場の影響を受けるようになりました。当社グループでは、購入契約の方法・時期等を十分検討することにより、原価を安定させるよう努力しておりますが、その価格動向が年間損益に大きな影響を与えることがあります。

② 為替リスクについて

当社グループが海外から輸入する商品の一部については、ドル建ての契約となっております。為替予約の締結も行っておりますが、為替の変動に伴って当社損益に影響を及ぼす可能性があります。

③ 食材の安定供給に係るリスクについて

外食事業における主要な食材が鶏肉であり、当社グループではその仕入について、品質と安定供給の観点から「国産」にこだわっています。産地をできる限り分散して仕入を行っているものの、産地において鳥インフルエンザ等の伝染病が発生した場合には、一時的にその供給が停滞する、あるいは消費者の買い控え現象が顕著になった場合には売上高の減少により損益に影響を及ぼす可能性があります。

④ 特定の取引先への依存について

当社グループのピザ関連事業(食料品事業)は、大手宅配ピザチェーンに製品及び商品を供給しております。当該取引は、グループ全体、特に食料品事業における大きな強みでありますが、経営基盤を一層安定化させるために、取引先の多様化を通じた収益増大を目指しております。しかしながら、市場における競争等の要因により、結果としてその依存度低下のテンポが停留する可能性があります。

⑤ 外食事業の出店について

当社グループの外食事業は、外食直営店並びに有力フランチャイズ店を軸とする多店舗展開を成長の牽引力として推進しております。当社グループの外食ブランドに適合する立地条件など、一定の社内基準に基づいて首都圏、特に東京都内での出店を拡大する計画でありますが、賃料など適合物件を確保できないことなどにより、計画どおりの出店ができない場合には、当社グループの成長に影響を与える可能性があります。

⑥ 個人情報の保護について

株式会社ビーデリサービスでは、受注業務をコールセンターにて実施しており、多くのお客様情報を管理しております。従来から当社グループ各社において、お客様、従業員並びに株主の皆様に関する情報につきましては、適正に管理し、情報の漏洩防止に努めておりますが、万一、情報が漏洩した場合、社会的信用の失墜、損害賠償の支払い等により、業績に影響を与える可能性があります。

⑦ 自然災害

  当社グループは、生産拠点として国内に工場を有しておりますが、地震や台風等の自然災害が発生して重大な被害を受けた場合に備えて、緊急危機管理体制の整備や損害保険の活用により財務インパクトを最小限に抑える対応を行っております。しかし、複数の工場が重大な被害を受けるなど、当社グループの想定範囲を超えた自然災害の場合には、一般的に業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

取引基本契約(製品等の供給に関するもの)
契約会社名
相手方の名称
国名
契約の内容
契約期間
株式会社ジェーシー・コムサ(当社)
株式会社ドミノ・ピザ ジャパン
(注)
日本
ドミノピザ指定のサプライヤーへの発注及び物流受託業務
平成18年11月1日締結
1年間(自動更新)

(注) 株式会社ドミノ・ピザ ジャパンは、平成22年3月10日に、株式会社ヒガ・インダストリーズから社名を変更しております。

 

6 【研究開発活動】

当社グループのうちピザ関連事業(食料品事業)では、メーカーとしての当社の生産技術を活用し、お客様からの多様なニーズを反映した食品の研究開発、改良などに取り組んでおります。各種メーカーとの技術交流も実施しておりますが、近年は特に製粉メーカー、ソースメーカーとの連携を強化し、常にお客様の視点に立った開発に重点をおいております。

当連結会計年度では、『小麦ごはん』をテーマに、お客様のニーズに沿った付加価値のある商品の開発に取り組むと同時に、既存の商品の『磨き込み』を実施することにより、新たな商品価値を見出し、販売数量の増加につなげました。

当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は 49百万円であります。

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。

(2) 当連結会計年度の経営成績の分析

当連結会計年度の経営成績の分析につきましては、「第2[事業の状況]1[業績等の概要](1) [業績]」をご参照下さい。

(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2[事業の状況]4[事業等のリスク]」をご参照下さい。

(4) 当連結会計年度の財政状態の分析
①資産

当連結会計年度末における総資産は8,512百万円となり、前連結会計年度より526百万円の減少となりました。これは主に、現預金の減少及び固定資産の減価償却によるものです。

負債

当連結会計年度末における負債は6,044百万円となり、前連結会計年度より836百万円の減少となりました。これは主に、仕入債務、社債及び借入金が減少したことによるものです。

純資産

当連結会計年度末における純資産は2,467百万円となり、前連結会計年度より310百万円の増加となりました。これは主に、当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものです。

(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては、「第2[事業の状況]1[業績等の概要](2) [キャッシュ・フローの状況]」をご参照下さい。

(6) 経営者の問題認識と今後の方針について

経営者の問題認識と今後の方針につきましては、「第2[事業の状況]3[対処すべき課題]」をご参照下さい。

 





出典: 株式会社ジェーシー・コムサ、2010-03-31 期 有価証券報告書