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セクション一覧

第2 【事業の状況】

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、金融危機に端を発した急激な景気悪化から一部明るい兆しが見えたものの、企業収益の低迷や厳しい雇用情勢による所得の減少もあいまって依然として厳しい状況が続いております。加えて、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の影響で、当社グループの直接的被害は回避できたものの、先行きの不透明感が増している状況であります。

食料品・外食業界におきましても、個人所得の低迷を背景とした消費者の生活防衛意識からくる節約志向や低価格競争の激化に加え、原材料が高騰するなど引き続き厳しい経営環境となりました。

このような経営環境の中で、当社グループは経営理念としている「食と食の文化を通じてお客様に満足と幸せを提供する」ことを一貫して追い求め、「食の安全・安心」を第一に掲げて、業績の向上と財務体質の改善を図り、経営基盤の強化に取組んでまいりました。

この結果、当連結会計年度の売上高は16,537百万円(前連結会計年度比3.7%減)、営業利益は623百万円(同34.6%減)、経常利益は558百万円(同36.0%減)、当期純利益は143百万円(同61.7%減)となりました。

セグメントの業績は次のとおりです。

なお、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報)」に記載のとおり、当連結会計年度よりセグメント名称を変更しております。

 

① 食料品事業(ピザ関連事業)

食料品事業(ピザ関連事業)におきましては、主要原材料のチーズ及び小麦粉の価格変動は、依然として予断を許さない状況が続いており、また、競争の激化に伴う厳しい事業環境に変化はありません。このような中で、引き続き自社製品の生産から販売に至る全ての工程の見直しと効率化を実施してまいりました。

営業部門におきましては、重点自社製商品『JCイレブン』の販売強化、『小麦ごはん』という新感覚の提案型商品戦略の強化、新規取引先の開拓および新規ユーザーへの新規販売チャネルへの取り組み、マーケティング分析による新商品の開発等を実施することで、収益の確保、増大を図ってまいりました。また、生産部門におきましては原材料調達コストの改善、変動労務費の削減、製品の歩留まり改善、品質管理の強化を通じて生産性の向上を図ってまいりました。

この結果、売上高は9,921百万円(前連結会計年度比6.4%増)、セグメント利益は1,185百万円(同13.4%減)となりました。

 

② 外食事業

外食業界におきましては、所得減少による節約志向の高まりから個人消費の低迷が続き、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。

このような状況下、外食・中食・宅配事業を展開するコムサ事業本部及び連結子会社である株式会社ファンシーコーポレーション並びに株式会社ビーデリサービスにおきましては、店舗の「磨きこみ」を基本政策として、オペレーションの見直しを積み重ねるとともに、パート社員のコストコントロールやフードコストの管理強化、調理・販売価格の見直しを行い、店舗粗利益の向上を図ってまいりました。また、競争力のある店舗立地の獲得と不採算店舗の整理によるスクラップアンドビルドを進めてまいりました。

レストラン事業においては、主力業態の「燦鶏」「一番どり」に今期新たに北海道の豊富な食材を活かした新業態「やくも八景」が加わり、新たなコンセプトへの取り組み強化を図り、収益基盤の強化に努めてまいりました。

宅配事業においては、収益構造の改善をテーマとし、店舗における労働時間等のコントロール強化、本部では食材等調達の見直しにより原価の低減を図りました。また、新規顧客獲得に向けた販売チャネルの拡大やコールセンター機能を活かしたカスタマーサービスの実施により、新しい宅配ビジネスモデルの構築、安定収益の基盤作りを図ってまいりました。

この結果、売上高は6,616百万円(前連結会計年度比15.7%減)、セグメント損失は249百万円(前年同期はセグメント利益175百万円)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末より83百万円減少し1,412百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、主として仕入債務の増加による資金の増加がありましたが、税金等調整前当期純利益の減少などによる資金の減少があり、前連結会計年度に比べ77百万円の減少となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、主として定期預金の払い戻しによる収入が減少したことにより、前連結会計年度に比べ130百万円の減少となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、主として社債の償還による支出が減少したことにより、前連結会計年度に比べ188百万円の増加となりました。

 

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

 

(1) 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報)」に記載のとおり、当連結会計年度よりセグメント名称を変更しております。

セグメントの名称
生産高(千円)
前年同期比(%)
食料品事業(ピザ関連事業)
3,574,791
△35.3

(注)1 金額は、製造原価によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2) 受注実績

食料品事業(ピザ関連事業)ではピザの一部について受注生産を行っておりますが、受注から納品までの期間が極めて短期で受注残高としては僅少であり、受注実績と販売実績がほぼ同額となりますので、受注状況の記載は省略しております。なお、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報)」に記載のとおり、当連結会計年度よりセグメント名称を変更しております。

 

(3) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報)」に記載のとおり、当連結会計年度よりセグメント名称を変更しております。

セグメントの名称
販売高(千円)
前年同期比(%)
食料品事業(ピザ関連事業)
9,921,275
+6.4
外食事業
6,616,399
△15.7
合計
16,537,674
△3.7

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 

3 【対処すべき課題】

今後におけるわが国経済は、企業業績の悪化に底打ちの兆しが見られるものの、先行きの不透明感から個人消費の低迷や、東日本大震災による節電等の影響が懸念されるなど、厳しい経営環境が続くことが予測されます。

このような状況の中、当社グループは、引き続き「食の安全・安心」を第一として、持続的成長と収益力の強化を着実に目指してまいります。また、目標達成のための重点課題として以下の6つを掲げ、「スピード感」と「実行力」を以て取り組んでまいります。

① 「食の安全・安心」を最優先にした品質管理体制機能の充実

② 新しい成長戦略を目指したグローバル展開推進体制の構築

③ 食料品事業部(ピザ関連事業部)において、「デルソーレ」ブランドの確立と新市場への進出

④ 外食事業部において、ローコストオペレーションの徹底による収益の安定化と戦略的出店による顧客基盤の拡大

⑤ 内部統制およびコンプライアンス体制の充実による経営の健全性の確保

⑥ ERPシステム導入を通じ、より強固な管理体制構築と経営の効率化を目指す

 

4 【事業等のリスク】

当社グループの経営成績および財務状況等に影響を及ぼす可能性のある主なリスクは以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

① 原材料価格が損益に与える影響について

ピザの主原料であるナチュラルチーズは輸入品に依存しており、世界的な需給ギャップの発生や海外生産地における旱魃などの気候変動によって、大幅に価格が乱高下することがあります。また、当社製品の原材料の大きな部分を占める小麦粉の価格も平成19年より相場連動型となり、国際的な相場の影響を受けるようになりました。当社グループでは、購入契約の方法・時期等を十分検討することにより、原価を安定させるよう努力しておりますが、その価格動向が年間損益に大きな影響を与えることがあります。

② 為替リスクについて

当社グループが海外から輸入する商品の一部については、ドル建ての契約となっております。為替予約の締結も行っておりますが、為替の変動に伴って当社損益に影響を及ぼす可能性があります。

③ 仕入調達チャネルの多元化について

当社では、メーカー部門、外食部門ともに原材料や包装資材などの調達チャネルを多元的に確保するように努めております。外食事業における主要な食材である鶏肉につきましても、品質と安定供給の観点から「国産」にこだわりつつ、産地はできる限り分散して仕入調達しております。しかしながら、広域にわたる供給停滞や使用原材料等に伴う消費者の買い控え現象が顕著になった場合には、売上高の減少により損益に影響を及ぼす可能性があります。

④ 食の安全・品質管理

当社グループは「食の安全・安心」を経営理念に掲げて、品質管理、衛生管理を徹底し万全の体制で臨んでおります。当社グループでは、食品の安全性、品質管理及び表示不良商品等に関して重大な事故及び訴訟等は発生しておりませんが、今後異物混入及び品質・表示不良品の流通、食中毒等の衛生問題が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

⑤ 外食事業の出店について

当社グループの外食事業は、外食直営店並びに有力フランチャイズ店を軸とする多店舗展開を成長の牽引力として推進しております。当社グループの外食ブランドに適合する立地条件など、一定の社内基準に基づいて首都圏、特に東京都内での出店を拡大する計画でありますが、賃料など適合物件を確保できないことなどにより、計画どおりの出店ができない場合には、当社グループの成長に影響を与える可能性があります。

⑥ 個人情報の保護について

株式会社ビーデリサービスでは、受注業務をコールセンターにて実施しており、多くのお客様情報を管理しております。従来から当社グループ各社において、お客様、従業員並びに株主の皆様に関する情報につきましては、適正に管理し、情報の漏洩防止に努めておりますが、万一、情報が漏洩した場合、社会的信用の失墜、損害賠償の支払い等により、業績に影響を与える可能性があります。

⑦ 自然災害

  当社グループは、生産拠点として国内に工場を有しておりますが、地震や台風等の自然災害が発生して重大な被害を受けた場合に備えて、緊急危機管理体制の整備や損害保険の活用により財務インパクトを最小限に抑える対応を行っております。しかし、複数の工場が重大な被害を受けるなど、当社グループの想定範囲を超えた自然災害の場合には、一般的に業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

6 【研究開発活動】

該当事項はありません。

 

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。

(2) 当連結会計年度の経営成績の分析

当連結会計年度の経営成績の分析につきましては、「第2[事業の状況]1[業績等の概要](1) [業績]」をご参照下さい。

(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2[事業の状況]4[事業等のリスク]」をご参照下さい。

(4) 当連結会計年度の財政状態の分析
(資産)

当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末と比べ164百万円減少し8,347百万円となりました。これは主に、税効果会計の繰延税金資産が増加した一方で、現金及び預金、原材料が減少したこと等によるものです。

(負債)

当連結会計年度末における負債は、226百万円減少し5,818百万円となりました。これは主に、資産除去債務会計基準の適用による資産除去債務の増加があった一方で、短期借入金、1年内返済予定長期借入金、1年内償還予定の社債、未払法人税等が減少したこと等によるものです。

(純資産)

当連結会計年度末における純資産は、61百万円増加し2,529百万円となりました。これは主に、当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものです。

(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては、「第2[事業の状況]1[業績等の概要](2) [キャッシュ・フローの状況]」をご参照下さい。

(6) 経営者の問題認識と今後の方針について

経営者の問題認識と今後の方針につきましては、「第2[事業の状況]3[対処すべき課題]」をご参照下さい。

 





出典: 株式会社ジェーシー・コムサ、2011-03-31 期 有価証券報告書