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セクション一覧

第2 【事業の状況】

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益の改善を背景に民間設備投資が増加するとともに、雇用・所得情勢の改善に支えられ個人消費にもようやく持ち直しの兆しが見える等、戦後最長の景気回復となりました。
  一方、当社を取り巻く業務環境は、小売業界において業種業態を超えた熾烈な競争が続き、原油価格の高値推移により原材料価格が高止まりする等、厳しい状況が続きました。
 このような状況の中で、国内におきましては、ハウスウエア(家庭日用品)合成樹脂製品関連部門、工業品合成樹脂製品関連部門ともに、新製品の開発や新規取引先の開拓に鋭意取り組み、売上増強に全力を傾注いたしました。また、海外におきましては、需要増に対応して事業規模の一層の拡大を図り、既存の生産拠点内に新工場を建設するとともに、新たな生産拠点の建設を推し進めました。
  この結果、当連結会計年度の売上高は400億89百万円(前期比110.7%)となりました。
 利益面につきましては、原材料価格の高止まりという厳しい状況が続きましたが、売上高増加による増収効果、全社的なコスト削減活動、海外部門の着実な拡大等により営業利益は19億40百万円(前期比130.8%)となりました。
  また、経常利益は投資有価証券売却益等も寄与し29億51百万円(前期比115.8%)となり、当期純利益は固定資産の減損損失が前連結会計年度と比較して大幅に減少し、16億48百万円(前期比112.5%)となりました。 

 

事業部門別の概況は次のとおりであります。
  ハウスウエア合成樹脂製品関連部門につきましては、高級収納ケース等の高付加価値製品や新製品を軸に売上増強に注力いたしました。この結果、ハウスウエア合成樹脂製品関連部門の売上高は110億42百万円(前期比104.6%)となりました。
  工業品合成樹脂製品関連部門につきましては、国内において、新規取引先の開拓や新製品の開発が進み、自動車関連分野を中心に売上高が伸長しました。海外におきましては、一昨年12月に設立しました中国広東省の天馬精密注塑(深)有限公司が順調に成長し、当連結会計年度より連結対象子会社に加えました。また、前連結会計年度より連結対象子会社に含めました上海天馬精塑有限公司は、昨年11月に第2工場が完成し稼働を開始したこと等により売上高が更に増加しました。その他の海外子会社の売上高も順調に増加しております。この結果、工業品合成樹脂製品関連部門の売上高は285億10百万円(前期比112.4%)となりました。
  また、その他の売上高は、マグネシウム合金分野の売上高が新規取引先獲得で増加したこと等により、5億36百万円(前期比196.1%)となりました。

 

所在地別セグメントの業績は次のとおりであります。
 日本地域につきましては、ハウスウエア合成樹脂製品関連部門及び工業品合成樹脂製品関連部門の売上がともに伸長し、売上高183億27百万円(前期比103.3%)、営業利益12億71百万円(前期比134.9%)となりました。東アジア地域につきましては、天馬精密注塑(深)有限公司を新たに連結対象子会社に加えたこと、その他の子会社の業績も順調であったこと等により、売上高196億68百万円(前期比116.9%)、営業利益12億7百万円(前期比120.0%)となりました。また、西ヨーロッパ地域につきましては、子会社の業績が好調に推移し、売上高20億93百万円(前期比126.9%)、営業利益2億78百万円(前期比111.0%)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて142億17百万円増加し、当連結会計年度末には、421億24百万円となりました。
  当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 

 

① 営業活動によるキャッシュ・フロー  
  売上債権の増加12億90百万円、投資有価証券売却益5億68百万円等がありましたが、税金等調整前当期純利益28億41百万円、減価償却費12億40百万円等があり、26億10百万円の増加となりました。

 

② 投資活動によるキャッシュ・フロー
 有形固定資産の取得28億42百万円、定期預金の預入23億38百万円、投資有価証券の取得19億25百万円等による支出がありましたが、定期預金の払戻による収入207億20百万円等があり、135億36百万円の増加となりました。

 

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
  自己株式の取得12億85百万円、配当金9億26百万円等の支出があり、23億6百万円の減少となりました。

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

(1) 生産実績

当連結会計年度における生産実績を部門別に示すと、次のとおりであります。

 

事業部門の名称
生産高(千円)
前年同期比(%)
 ハウスウエア合成樹脂製品関連部門
10,831,632
102.2
 工業品合成樹脂製品関連部門
27,060,485
116.2
 その他
382,869
161.3
合    計
38,274,987
112.2

(注) 1 金額は、販売価格により算出しております。

2 金額は、消費税等を含んでおりません。

3 金額は、千円未満の端数を四捨五入して表示しております。

 

(2) 受注実績

当連結会計年度における受注実績を部門別に示すと、次のとおりであります。
 なお、ハウスウエア合成樹脂製品関連部門については見込み生産を行っております。

 

事業部門の名称
受注高(千円)
前年同期比(%)
受注残高(千円)
前年同期比(%)
 工業品合成樹脂製品関連部門
29,831,503
114.0
7,541,153
129.3
 その他
526,465
171.1
113,099
378.7
合    計
30,357,968
114.6
7,654,252
130.5

(注) 1 金額は、消費税等を含んでおりません。

2 金額は、千円未満の端数を四捨五入して表示しております。

 

(3) 販売実績

当連結会計年度における販売実績を部門別に示すと、次のとおりであります。

 

事業部門の名称
販売高(千円)
前年同期比(%)
 ハウスウエア合成樹脂製品関連部門
11,041,931
104.6
 工業品合成樹脂製品関連部門
28,510,407
112.4
 その他
536,226
196.1
合    計
40,088,565
110.7

(注) 1 金額は、消費税等を含んでおりません。

2 金額は、千円未満の端数を四捨五入して表示しております。

 

3 【対処すべき課題】

茲もと原油価格が騰勢を強め、原材料価格の上昇が懸念される等、引続き厳しい業務環境が想定されますので、そのような環境においても安定した収益を生み出す新たな成長基盤と強靭な経営体質を構築することが引続き課題であります。
 上記の課題に対して、中期的には営業力の強化、グローバル化の推進、収益源の多様化、業務の効率化によって対応してまいります。
 具体的には、新製品の開発力に一段と磨きをかけ、お客様に評価される高付加価値の新製品を市場に投入して、他社との差別化を推し進め、ハウスウエア部門の営業力を強化してまいります。
 海外事業につきましては、急成長する中国市場での需要増に対応して、昨年11月に既存の上海天馬精塑有限公司で新工場を建設いたしました。また、平成17年12月に広東省に全額出資子会社2社を設立しました。このうち天馬精密注塑(深)有限公司は順調に成長し、当連結会計年度より連結対象子会社に加え、天馬精密工業(中山)有限公司は今年5月に新工場が完成し、6月に本格稼動を開始しました。今後も事業の拡大強化を図ってまいります。 
  新規事業や新規分野での製品開発につきましては、収益源多様化の観点から積極的に検討し取組んでまいります。また、情報システムを再構築しましたので、新システムを活用し、全部門にわたっての業務プロセスの抜本的合理化と経費効率の改善を進めてまいります。

 

4 【事業等のリスク】

財政状態及び経営成績に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項といたしましては、主として以下のようなものがあります。
 本項に記載した将来や想定に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。将来や想定に関する事項は、不確実性を内在しており、あるいはリスクを含んでいるため、実際の結果と大きく異なる可能性もあります。当社グループは、これらの事業を取り巻く様々なリスクや不確定要因等に対して、その予防や分散、リスクヘッジ等を実施することにより、企業活動への影響について最大限の軽減を図っております。

 

(1) 原材料価格変動のリスク

当社グループの事業の原材料価格は、原油価格の高値推移により高止まりしております。今後の原油価格動向は不透明でありますので、原材料価格の一段の上昇があり、製品売価への転嫁に遅れが生じる場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 株価変動のリスク

当社グループは上場株式を保有しておりますので、株価変動の影響を受けます。
 したがって、著しい株価下落が生じる場合には、投資有価証券に減損または評価損が発生し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 為替レート変動のリスク

当社グループは中国(香港を含む)及び英国に子会社を展開しており、売上、費用、資産及び負債等の現地通貨建て項目は、連結財務諸表の作成のため円換算されております。これらの項目は換算時の為替レートによって、現地通貨の価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が変動します。
 この結果、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 海外事業のリスク 

当社グループは中国(香港を含む)及び英国に子会社を展開しております。それらの国において、今後、予期しない法律または規制の変更並びに政治または社会経済状況の変化等により、原材料の購入、生産、製品の販売等に遅延や停止が生じる可能性があります。
 このような場合には当社グループの事業活動に支障が発生して、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 固定資産の減損会計

当社グループは前連結会計年度より「固定資産の減損に係る会計基準」及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」を適用し、会計処理を行っております。今後、原油価格の市場動向や固定資産の市場動向等によって著しい価格下落が生じる場合には更に減損が発生し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

6 【研究開発活動】

当連結会計年度の研究開発につきましては、お客様最優先、品質第一主義の立場に立って、お客様に信頼され愛され、お客様と喜びを分かち合える製品を開発すべく、日々努力を重ねてまいりました。当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は2億78百万円であります。特に当社グループのコア事業であるハウスウエア合成樹脂製品関連部門につきましては、お客様のライフスタイルや嗜好の変化に対応した製品開発を進め、他社との一層の差別化を図りました。これらは、木製天板を有し、スタイリングと機能性を追及した次世代の多段式収納チェスト「フィッツプラスシリーズ」、ペンギンをイメージしたスタイリッシュなペダルペール「ペグシリーズ」、シンク回りの水切り・収納を合理化するコンビネーションシステム「ファビエ/ステンレスワイヤーシリーズ」等であります。

 

7 【財政状態及び経営成績の分析】

(1) 経営成績の分析

① 売上高
 当連結会計年度の売上高は、400億89百万円(前期比110.7%)となりました。
 事業部門別では、ハウスウエア合成樹脂製品関連部門につきましては、高級収納ケース等の高付加価値製品や新製品を軸に売上増強に注力いたしました。この結果、売上高は110億42百万円(前期比104.6%)となりました。
 工業品合成樹脂製品関連部門につきましては、国内において、新規取引先の開拓や新製品の開発が進み、自動車関連分野を中心に売上高が伸長しました。海外におきましては、一昨年12月に設立しました中国広東省の天馬精密注塑(深)有限公司が順調に成長し、当連結会計年度より連結対象子会社に加えました。また、前連結会計年度より連結対象子会社に含めました上海天馬精塑有限公司は、昨年11月に第2工場が完成し稼働を開始したこと等により売上高が更に増加しました。その他の海外子会社の売上高も順調に増加しております。この結果、工業品合成樹脂製品関連部門の売上高は285億10百万円(前期比112.4%)となりました。
  また、その他の売上高は、マグネシウム合金分野の売上高が新規取引先獲得で増加したこと等により、5億36百万円(前期比196.1%)となりました。

 

② 営業利益
 当連結会計年度の営業利益は、19億40百万円(前期比130.8%)となりました。売上総利益は、72億50百万円で売上総利益率が18.1%となり、前連結会計年度の17.8%から改善しました。これは原材料単価の値上げがあったものの、売上高増加による増収効果と全社的なコスト削減活動により吸収したことによるものです。また、販売費及び一般管理費は53億10百万円で売上高比率は13.3%となり、前連結会計年度の13.7%から改善し、ここ数期の改善傾向が継続しております。これらの結果、営業利益の売上高比率は4.8%となり、前連結会計年度の4.1%を上回りました。

 

③ 営業外損益及び経常利益
 当連結会計年度の営業外損益は、10億11百万円の利益となりました。主要なものは投資有価証券売却益5億68百万円及び受取利息2億48百万円であります。
  この結果、当連結会計年度の経常利益は、29億51百万円(前期比115.8%)となりました。

 

④ 特別損益
 当連結会計年度の特別損益は1億10百万円(前期比19.4%)の損失となり、前連結会計年度の5億68百万円の損失から大幅な減少となりました。

 

⑤ 当期純利益
 以上の結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は28億41百万円となり、当期純利益は16億48百万円(前期比112.5%)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

① 資産の状況
 流動資産合計は、前連結会計年度末に比べて4.6%減少し、568億65百万円となりました。これは、主として現金及び預金が41億28百万円減少したこと、売上高の増加に伴い受取手形及び売掛金が12億35百万円増加したこと等によります。なお、現金及び預金の詳しい内容につきましては、連結キャッシュ・フロー計算書をご参照ください。
 固定資産合計は、前連結会計年度末に比べて2.5%減少し、322億31百万円となりました。これは、主として投資有価証券が31億85百万円減少したこと、建物・構築物及び機械装置・運搬具が計17億28百万円増加したこと等によります。
 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて3.8%減少し、890億96百万円となりました。

 

② 負債の状況
 流動負債合計は、前連結会計年度末に比べて25.2%増加し、76億40百万円となりました。これは、主として売上高の増加に対応して仕入高が増加したことに伴い、支払手形及び買掛金が9億51百万円増加したこと等によります。
 固定負債合計は、前連結会計年度末に比べて45.6%減少し、23億99百万円となりました。これは、主として繰延税金負債が19億53百万円減少したこと等によります。
  この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて4.5%減少し、100億39百万円となりました。

 

③ 純資産の状況
 純資産合計は、前連結会計年度末の少数株主持分及び資本の部の合計と比べて3.7%減少し、790億57百万円となりました。これは、主としてその他有価証券評価差額金が28億90百万円減少したこと、自己株式が12億85百万円増加したこと、利益剰余金が6億85百万円増加したこと等によります。

 

④ キャッシュ・フローの状況
 当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、第2〔事業の状況〕1〔業績等の概要〕(2)キャッシュ・フローの状況に記載のとおりであります。





出典: 天馬株式会社、2007-03-31 期 有価証券報告書