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セクション一覧

第2 【事業の状況】

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府主導による大胆な金融政策等を受け、円安・株価上昇が進み、景気回復への期待感のなか個人消費が緩やかに回復してきました。外交問題、米国債務問題、消費税増税などリスク要因は存在するものの、国内経済の持ち直しを材料として、当面は緩やかな回復基調が続くと考えられます。
 宝飾業界におきましても、株価上昇など資産効果を背景に百貨店を中心とした需要に復調の兆しが見られます。
 このような状況下、当社グループは従来より重点的に進めておりますブランド戦略がさらに一層成果を現し、TASAKIの認知度をますます高めております。国内においては、昨年度、開店した大丸神戸店、東武池袋店、そして3月のアウトレット長島店、4月の丸井今井札幌本店、6月の岩田屋本店、さらには10月の三越日本橋本店など、新規店舗効果も加わり国内小売売上が順調に推移しております。
 海外においても、韓国では3月に新世界百貨店京畿店へ出店、4月以降は期間限定店舗を各地で展開しており、また、中国では4月の上海外灘における旗艦店の開店に続いて、7月に上海港匯恒隆店、9月に無錫恒隆店を開店するなど、東アジアを中心に店舗展開を着々と進めております。

以上の結果、当連結会計年度におきましては、売上高は165億89百万円(前年同期比10.7%増)、営業損益は2億5百万円の利益(前年同期は5億21百万円の損失)、経常損益は1億63百万円の利益(前年同期は6億73百万円の損失)、当期純損益は4億35百万円の利益(前年同期は7億72百万円の損失)とすべて黒字を計上いたしました。また、当社グループの経営指標として重要視しておりますEBITDA(※)は、7億40百万円となりました。
※EBITDA=営業利益+減価償却費+その他償却費+現金流出を伴わない費用

 

セグメントの概況は、以下のとおりであります。

(小売事業)

小売事業につきましては、上記の通りブランド戦略が効果を現し百貨店売上が増加したこと等により、当連結会計年度の売上高は129億67百万円(前年同期比12.2%増)、セグメント損失は3億90百万円(前年同期は9億20百万円の損失)となりました。

(卸売事業)

卸売事業につきましては、主に真珠素材市場の回復により、当連結会計年度の売上高は36億21百万円(前年同期比5.9%増)、セグメント利益は6億15百万円(前年同期比52.2%増)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、税金等調整前当期純利益6億40百万円に、棚卸資産の増加額13億13百万円、退職給付引当金の減少額4億80百万円、前払年金費用の増加額4億2百万円、仕入債務の増加額4億63百万円、減価償却費4億45百万円等により、5億30百万円の減少(前年同期は4億4百万円の増加)となりました。

「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、有形固定資産の取得による支出2億76百万円等により、2億33百万円の減少(前年同期は15百万円の減少)となりました。

「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、長期借入れによる収入30億円に対し、長期借入金の返済による支出27億54百万円等により、2億45百万円の増加(前年同期は2億15百万円の減少)となりました。

この結果、「現金及び現金同等物の期末残高」は、前期末に比べ4億32百万円減少し15億91百万円となりました。

 

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

(1) 生産実績

当社グループの生産活動は、全てのセグメントに対する製品の生産を行っていることから、販売形態を基礎とした報告セグメントごとに区分することが困難であるため、セグメントごとの記載はしておりません。

① 養殖真珠浜揚実績

 

 
当連結会計年度
(自 平成24年11月1日
至 平成25年10月31日)
前年同期比(%)
アコヤ真珠養殖(千貝)
467
78.2
南洋真珠養殖(千貝)
211
99.2
合計(千貝)
678
83.7

 

 

② 真珠製品加工実績(ネックレス・バラ珠)

 

 
当連結会計年度
(自 平成24年11月1日
至 平成25年10月31日)
前年同期比(%)
アコヤ真珠(千円)
573,093
162.5
淡水真珠(千円)
74,656
129.5
マベ真珠(千円)
12,445
108.8
合計(千円)
660,195
156.5

 

(注) 1 加工実績には消費税等を含んでおりません。

2 金額は、製造原価によっております。

 

③ 宝飾品加工実績(細工品)

 

 
当連結会計年度
(自 平成24年11月1日
至 平成25年10月31日)
前年同期比(%)
真珠製品(千円)
1,203,582
153.9
マベ真珠製品(千円)
70,896
92.7
南洋真珠製品(千円)
1,540,444
164.1
貴石・半貴石製品(千円)
2,016,698
75.2
貴金属製品(千円)
673,060
106.5
その他(千円)
42,257
69.7
合計(千円)
5,546,939
107.2

 

(注) 1 加工実績には消費税等を含んでおりません。

2 金額は、製造原価によっております。

 

(2) 受注実績

当社グループは、原則として見込生産を行っているため該当事項はありません。

 

 

(3)販売実績

 

セグメントの名称
当連結会計年度
(自 平成24年11月1日
至 平成25年10月31日)
前年同期比(%)
小売事業(千円)
12,967,463
112.2
卸売事業(千円)
3,621,989
105.9
合計(千円)
16,589,453
110.7

 

(注) 販売実績には消費税等を含んでおりません。

 

3 【対処すべき課題】

(1) 当面の対処すべき課題の内容等

当社グループは、すべてのお客様に対し、当社グループの制作する製品を通して、それを身につけることによる最高の満足を感じていただけるために、最高の品質、最高のデザイン、最高のサービスを提供することを基本方針としております。
 製品に対するゆるぎのない自信を貫くため、あくまで自社独自の製販一貫体制にこだわり続けます。
 この基本方針を基に高収益化を図るために、次のような課題を掲げており、解決に取り組んで行く所存であります。

①当社グループは、財務基盤を強化し業績回復を実現することを早急の目標課題と致します。

②ブランド価値刷新・向上の実現
当社グループは、ブランド価値刷新・向上を目的として、商品デザインの強化、広告宣伝の拡充、国内小売店舗のスクラップ&ビルド(新規出店、不採算店舗の統廃合等)を実現することを課題として取り組んでまいります。

③海外への事業展開
当社グループは、高い成長力が見込まれる中国を含むアジア市場において、販売体制の整備、大都市圏での積極的な展開を課題として取り組んでまいります。

④合理化(コスト削減)の実施
当社グループは、早期の業績回復と、収益性の回復を実現するため、事業規模に見合った人員の適正化を図ります。また、これに伴い、会社組織の見直しやシステム・間接コストの整理・合理化を進めることを課題として取り組んでまいります。

⑤在庫の適正化
当社グループは、引き続き、在庫内容・在庫金額の分析・検討を行い、市場の需要にリンクさせるよう在庫の適正化を推進してまいります。

⑥内部統制・コンプライアンス
当社グループは、平成20年11月から内部統制制度を導入しておりますが、これに合わせ、社内における統制・順法を更に強化整備することを課題として取り組んでまいります。

⑦財務体質の改善
当社グループは、財務体質改善のため、更なる棚卸資産の圧縮、および遊休不動産の売却による有利子負債の削減に取組んでまいります。また、当社グループは、資金の使途・運用の効率化を図ってまいります。

 

 

4 【事業等のリスク】

以下に記載する事項は、当社グループの事業に関してリスク要因と考えられる主な事項であります。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 海外に生産拠点及び販売拠点をもっているため、その国の政治的経済的な安定度により影響を受ける可能性があります。

生産拠点
………
中国(上海市)における宝飾品の加工
ミャンマーにおける南洋真珠の養殖
販売拠点
………
中国における宝飾品の販売
台湾における宝飾品の販売
大韓民国における宝飾品の販売

 

 

(2) 宝飾品の原材料であるダイヤモンド、色石、真珠、貴金属等は国際商品市場に左右される可能性があります。販売市場の需給関係により原材料高を販売価格に完全に転嫁できない可能性があります。

 

(3) 輸出入を行っているため、為替変動による為替差損益が発生する可能性があります。

 

(4) 真珠の養殖事業を行っていることに対し、日本国内で法的規制を受けております。漁業法及び水産業協同組合法による免許制であり、知事の認可が必要であります。

 

(5) 真珠の養殖は自然を相手とする事業であり、気象条件や海況条件など災害を含む自然条件に生産量が左右されることがあります。

 

(6) 金融機関からの資金調達において、金利の変動が支払利息に連動し損益に影響を及ぼす可能性があります。また、借入金の契約に財務制限条項が付されております。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

6 【研究開発活動】

当社グループでは、生産部門において、真珠製品、宝飾細工製品の加工技術の研究開発を行っており、当連結会計年度における当社グループの研究開発費総額は52百万円であります。

なお、子会社においては、研究開発活動は特段行われておりません。

 

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績の分析

売上面におきましては、小売事業は当社グループが従来より重点的に進めてまいりましたブランド戦略が効果を表し、特に百貨店売上を筆頭に増加いたしました。また、卸売事業につきましても、主に真珠素材市場の回復により、増加いたしました。

利益面におきましては、販売費及び一般管理費につきまして広告宣伝費・販売促進費・人件費など戦略的な支出を維持しつつも、それ以外の経費について引き続き削減を遂行してまいりました。

以上の結果、当連結会計年度におきましては、売上高は165億89百万円(前年同期比10.7%増)、営業損益は2億5百万円の利益(前年同期は5億21百万円の損失)、経常損益は1億63百万円の利益(前年同期は6億73百万円の損失)、当期純損益は4億35百万円の利益(前年同期は7億72百万円の損失)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ16億26百万円増加し194億64百万円となりました。なかでも、主に流動資産においては現金及び預金の減少4億46百万円に対し、棚卸資産が17億50百万円増加し、固定資産においては前払年金費用が4億2百万円増加しております。

負債の部につきましては、前連結会計年度末と比べ7億13百万円増加し73億14百万円となりました。これは、主に有利子負債の増加2億45百万円、支払手形及び買掛金の増加4億73百万円、未払金の増加1億47百万円、及び、退職給付引当金の減少4億80百万円によるものであります。

純資産の部につきましては、前連結会計年度末と比べ9億13百万円増加し121億50百万円となりました。これは、主に当連結会計年度の純利益計上による利益剰余金の増加4億31百万円、及び、為替換算調整勘定の増加3億90百万円によるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

キャッシュ・フローの状況につきましては、「1 業績等の概要」に記載しております。

 





出典: 株式会社TASAKI、2013-10-31 期 有価証券報告書