有価証券報告書を3社、または3期分比較分析できる! いますぐトライアルで試す >>
 






セクション一覧

第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1)業績

当連結会計年度における日本経済は、円安・株高が進行し、輸出企業を中心に収益が改善するなど緩やかに回復しつつあります。個人消費につきましても、高額品を中心に百貨店の売上が伸びており、明るい兆しが見られました。

このような環境下、当連結会計年度における当社グループの売上高は、前年同期比0.5%減の135億3百万円となりました。その主な要因は次のとおりです。雨傘の販売につきましては、年度後半は堅調に推移いたしましたものの、期間を通しては雨傘の購買ニーズにつながるような降雨が少なく、前年同期を下回りました。パラソルの販売につきましては、軽量や遮光・遮熱などの機能性を強化した商品を中心として売場への投入が好調で、前年同期を上回ることができました。洋品の販売につきましては、期間を通して堅調に推移し、特に秋冬シーズンにおける「洗えるカシミヤ」や柄物のストールなどが好調で、前年同期を上回ることができました。帽子の販売につきましては、年度後半がやや軟調に推移したこともあり、前年同期を若干下回りました。

損益面では、生産地・生産国のシフトや生産方法の変更等によるコスト削減、及び商品に機能面での付加価値をつけることによる販売価格の一部引き上げなどを行い、又、前連結会計年度に連結に新たに加わった子会社も利益額アップに貢献いたしましたが、海外生産における人件費・原材料の高騰や円安などによる大幅なコストアップ分をカバーしきれず、差引売上総利益率は前年同期比0.9ポイント下落いたしました。差引売上総利益額は前年同期比1億55百万円減少し、57億60百万円(前年同期比2.6%減)となりました。販売費及び一般管理費につきましては、前述の連結に加わった子会社分が新たに加算されましたこと並びに販売促進関係費用の増加もあり、前年同期比2億38百万円増加いたしましたため、営業利益は7億83百万円(前年同期比33.4%減)、経常利益は8億85百万円(前年同期比29.4%減)、当期純利益は5億24百万円(前年同期比34.9%減)となりました。

なお、セグメント別の状況は次のとおりであります。

衣服装飾品(毛皮・宝飾品部門)につきましては、株高による資産効果等の影響により高額品への需要は持ち直しの動きも見られ、宝飾品は堅調に推移いたしましたが、ファー素材を使用した商材のマーケットが大きく落ち込み、毛皮は低調に推移いたしました。消費税増税前の駆け込み需要の影響はごく限られたものとなりました。当社グループにおきましては、毛皮・宝飾品ともに「ミラ・ショーン」ブランドを積極的に展開し、「ミラ・ショーン/ブルーレーベル」も立ち上げてターゲットの年齢層を拡大しておりますが、毛皮・宝飾品部門合計の売上高では前年同期を下回りました。

以上の結果、衣服装飾品の売上高は18億44百万円(前年同期比10.1%減)、営業利益は1億57百万円(前年同期比46.4%減)となりました。

身回り品(洋傘・洋品・帽子部門)における雨傘・レイングッズ市場では、年度後半は堅調に推移いたしましたものの、期間を通しては局地的・突発的な豪雨が多く、雨傘の購買ニーズにつながるような降雨は少なかったことから、低調に推移いたしました。パラソル市場では、軽量や遮光・遮熱などの機能性を強化した商品を中心として売場への投入が好調に推移し、前年同期を上回ることができました。当社グループにおきましては、雨傘・レイングッズの不振をパラソルでカバーしきれず、洋傘部門合計の売上高は前年同期を若干下回りました。

2014年シーズンにつきましては、帝人フロンティア株式会社との協業により、春先からの強烈な紫外線や夏の猛暑、ゲリラ豪雨といったハードウェザー対応の機能傘を素材段階から共同で開発し、それらの生地素材を使用した雨傘・パラソルを「サニーウィンク」プロジェクトとして展開しております。その中で、雨傘では高撥水機能と遮光・UV遮蔽・遮熱機能を兼備した「DELTA WV」生地を傘地に使用したオールウェザーアンブレラを提案し、パラソルでは軽量性と最高レベルの遮光・UV遮蔽・遮熱機能の両立を実現した「フワクール」生地を傘地に使用したオールウェザーパラソルを提案しております。お客様のニーズにお応えする商品の投入を進め、さらなる商品開発提案の充実を図ってまいります。

洋品市場では、期間を通して堅調なマーケットであり、特に秋冬シーズンにおける「洗えるカシミヤ」や柄物のストールなどが好調でありましたため、当社グループにおきましても、前年同期を上回ることができました。

帽子市場では、春夏シーズンは気温が高く、マーケットは堅調でありましたが、年度後半はやや軟調に推移いたしました。当社グループにおきましては、人気ブランド「ヘレン・カミンスキー」において、消費税増税前の駆け込み需要の効果が一部あったものの、類似の廉価品が出回るなどの阻害要因もあり伸び悩み、帽子部門合計の売上高は前年同期を若干下回りました。

以上の結果、身回り品の売上高は116億58百万円(前年同期比1.2%増)、営業利益は9億45百万円(前年同期比21.2%減)となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、法人税等の支払、短期借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べ1億21百万円減少(前年同期は77百万円減少)して8億47百万円(前年同期比12.6%減)となりました。キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、1億17百万円の収入(前年同期は7億4百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が8億80百万円計上(前年同期は12億54百万円計上)となりましたこと、法人税等の支払額が5億36百万円(前年同期は3億35百万円)となりましたこと、及びたな卸資産が2億10百万円増加(前年同期は95百万円増加)したこと等によるものです。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、26百万円の支出(前年同期は39百万円の支出)となりました。これは主に貸付金の回収による収入が31百万円(前年同期は36百万円の収入)となりましたこと、保険積立金の解約による収入が18百万円(前年同期は31百万円の収入)となりましたこと、及び投資有価証券の取得による支出が77百万円(前年同期は2百万円の支出)となりましたこと等によるものです。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、2億26百万円の支出(前年同期は7億48百万円の支出)となりました。これは主に短期借入金の純増額が3億50百万円(前年同期は2億53百万円の純増)となりましたこと、自己株式の取得による支出が2億73百万円(前年同期は83百万円の支出)となりましたこと、長期借入金の返済による支出が1億36百万円(前年同期は4億22百万円の支出)となりましたこと、及び配当金の支払額が1億31百万円(前年同期は1億32百万円の支出)となりましたこと等によるものです。

 

2【生産、受注及び販売の状況】

(1)商品仕入実績

 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 平成25年4月1日

至 平成26年3月31日)

前年同期比(%)

衣服装飾品(千円)

958,130

100.9

身回り品(千円)

6,718,818

102.4

合計(千円)

7,676,949

102.2

 (注)上記金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 平成25年4月1日

至 平成26年3月31日)

前年同期比(%)

衣服装飾品(千円)

1,844,809

89.9

身回り品(千円)

11,658,504

101.2

合計(千円)

13,503,314

99.5

(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 平成24年4月1日

至 平成25年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成25年4月1日

至 平成26年3月31日)

㈱そごう・西武

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

1,981,626

14.6

1,916,957

14.2

2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

3【対処すべき課題】

市場では、お客様のニーズは多様化し、高額品から低価格帯に至るまで、商品の付加価値に見合った妥当な価格での提供が求められております。地球環境に配慮した商品にも関心が高くなっております。また、消費税増税による個人消費の冷え込みの懸念や、円安や海外生産にかかる人件費・原材料の高騰による仕入れコスト上昇など、当社を取り巻く環境は一段と厳しさを増しております。

当社グループといたしましては、エコフレンドリー設計傘「エコ・デ」の開発をはじめとする、資源のリサイクルや地球環境保護に対応した商品開発に引き続き注力し社会貢献に努めてまいりますとともに、高撥水機能と遮光・UV遮蔽・遮熱機能を兼備した「DELTA WV」生地を傘地に使用したオールウェザーアンブレラや、軽量性と最高レベルの遮光・UV遮蔽・遮熱機能の両立を実現した「フワクール」生地を傘地に使用したオールウェザーパラソル、また、防縮加工を施すことにより手洗いをしても風合いを損ねることなく使用できる「洗えるカシミヤ」など、お客様のニーズに即応した質の高い物づくりを一段と推進いたします。魅力ある商品を提供することで販売シェアの拡大に努め、さらに徹底した経営の効率化により、安定的な収益を維持できる企業基盤の構築に取り組んでまいります。

 

4【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経済状況

当社グループの取扱う商品は主に百貨店、チェーンストア、専門店を通じて、最終個人消費者に販売されております。従いまして、当社グループの売上高は、個人消費動向の影響を大きく受けることになります。

(2)天候による影響

当社グループの取扱う商品にはパラソル、洋品毛皮など季節商材が含まれております。これら季節商材は、一般に冷夏・暖冬・空梅雨といった天候不順の場合、売上高が減少するなど、当社グループの業績は天候により影響を受ける可能性があります。

(3)為替の変動

当社グループは商品及び原材料の一部をヨーロッパはじめアジア各国から輸入いたしております。一般に、他の通貨に対する円高は当社グループの事業に好影響をもたらし、円安は当社グループの事業に悪影響を及ぼします。

当社グループは、輸入取引に係る為替変動のリスクに備えるため、通常の取引の範囲内で為替予約取引を行っておりますが、中長期的な為替変動は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

(4)金利変動リスク

当社グループは平成26年3月末現在で12億28百万円の有利子負債があり、金利の上昇は当社グループの事業に影響を及ぼします。

 

(5)他社との提携等の変動

当社グループは「5 経営上の重要な契約等」に記載の契約先をはじめとして、多くの海外企業と商標使用権の取得、デザイン複製品の製造販売に関する契約を結んでおります。

現状各契約先とは良好な取引関係を維持しておりますが、契約先との契約が終結した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

5【経営上の重要な契約等】

商標使用権の取得、デザイン複製品の製造販売に関する契約

 主な契約は以下のとおりであります。

契約会社名

契約先

契約期間

契約内容

ムーンバット㈱

(当社)

ジバンシィ・エスア

平成24年1月から

平成26年12月まで

「ジバンシィ」商標使用権の取得及び洋傘・洋品のデザイン複製品の製造販売に関する契約を結んでおります。

ムーンバット㈱

(当社)

ザ・ポロ・ローレン・

カンパニー・エルピー

平成26年4月から

平成31年3月まで

「ポロ ラルフローレン」商標使用権の取得及び洋傘のデザイン複製品の製造販売に関する契約を結んでおります。

ムーンバット㈱

(当社)

伊藤忠商事株式会社

平成25年1月から

平成28年12月まで

「ランバン」商標使用権の取得及び洋傘のデザイン複製品の製造販売に関する契約を結んでおります。

ムーンバット㈱

(当社)

伊藤忠商事株式会社

平成26年7月から

平成29年6月まで

「ミラ・ショーン」商標使用権の取得及び毛皮・宝飾品・洋傘・洋品・帽子のデザイン複製品の製造販売に関する契約を結んでおります。

ムーンバット㈱

(当社)

伊藤忠商事株式会社

平成25年1月から

平成27年12月まで

「クロエ」商標使用権の取得及び洋品のデザイン複製品の製造販売に関する契約を結んでおります。

ムーンバット㈱

(当社)

三共生興株式会社

平成25年12月から

平成30年11月まで

「ダックス」商標使用権の取得及び洋傘のデザイン複製品の製造販売に関する契約を結んでおります。

 (注)上記については、売上高に対し一定率のロイヤリティーを支払っております。

6【研究開発活動】

該当事項はありません。

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態の分析

(流動資産)

当連結会計年度末における流動資産の残高は、73億8百万円となり、前年度末比78百万円増加いたしました。この主な要因は、商品及び製品が2億19百万円増加したこと、現金及び預金が1億21百万円減少したこと、及び繰延税金資産が36百万円減少したこと等によるものであります。

(固定資産)

当連結会計年度末における固定資産の残高は、42億93百万円となり、前年度末比55百万円減少いたしました。この主な要因は、建物及び構築物が36百万円減少したこと、及び長期貸付金が回収に伴い27百万円減少したこと等によるものであります。

(流動負債)

当連結会計年度末における流動負債の残高は、31億94百万円となり、前年度末比56百万円増加いたしました。この主な要因は、短期借入金が3億50百万円増加したこと、及び未払法人税等が2億36百万円減少したこと等によるものであります。

(固定負債)

当連結会計年度末における固定負債の残高は、6億81百万円となり、前年度末比1億29百万円減少いたしました。この主な要因は、長期借入金が1億36百万円減少したこと等によるものであります。

(純資産)

当連結会計年度末における純資産の残高は、77億26百万円となり、前年度末比95百万円増加いたしました。この主な要因は、当期純利益5億24百万円を計上したこと、剰余金の配当を1億30百万円実施したこと、及び取締役会の決議等により自己株式を2億73百万円取得したこと等によるものです。

(2)キャッシュ・フローの分析

「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」の項目をご参照ください。

(3)経営成績の分析

「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (1)業績」の項目をご参照ください。





出典: ムーンバット株式会社、2014-03-31 期 有価証券報告書