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セクション一覧

第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1)業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、欧州の財政金融危機を背景とした円高に加え新興国の景気減速などから、景気の先行きは不透明な状況が続きましたが、年度後半の政権交代を機に緊急経済対策が打ち出され、円高解消や株価上昇など先行きへの期待感は出始めたものの個人消費の回復が実感できるまでには至っておりません。

 このような環境のもと当社グループは「安定した利益とキャッシュ・フロー」を出せる経営基盤の確立の方針のもと、銀座山形屋の服づくりのこだわり「MADE IN JAPAN」・「着心地と品質」を第一としたオーダーメイドを柱に、「世界一のオーダーメイド企業をつくる」を合言葉に従業員全員がオーダーメイドのプロとして、グループ企業一体となり「お客様から見た商品やサービスの価値を最大化する努力をすることにより、ファッションを通じ、いきいきとした生活、楽しい生活、充実した生活を提案し続ける」という経営理念に基づき収益力向上に努め下記の施策を実行いたしました。

① 「満足されたお客様は2度目もご愛用いただける」を目標に再客(リピーター)をものさしとし、品質・品揃

 え・価格・接客・知識すべての分野において、テーラー銀座山形屋のプロとして「お客様への想い」を大切にして

 行く集団をつくり続けてまいりました。

② お客様に魅力的なブランドとして認知していただくために、「銀座山形屋ブランド」は、銀座流の良質な大人の

 装いをテーマに、安心できる納得の品質でお客様に満足感を提案し続け、この春夏には、クールビズ仕様での清涼

 感・軽量感が感じられる素材を中心にコーディネート提案をしてまいりました。「サルトリア プロメッサブラン

 ド」は、昨年秋冬シーズンから「モダンミラノ」モデルを投入し高評価を頂いており、イタリアの洋服文化を感じ

 ていただきながら、ファッションを楽しんでいただく満足感を提案してまいりました。レディースオーダーの「ミ

 スターナブランド」は、独自のパターンオーダーメイドシステムを更に強化し、他社とは一味違う着心地感とファ

 ッション性を追求してまいりました。「ブレフブランド」はオーダースーツの入門編として28才をメインターゲ

 ットとして、一歩踏み込んだ拘りでお客様に満足感を提供してまいりました。

③ 製造事業会社のインターネットによるオーダースーツ販売ブランド「スーツファクトリーdpi」については、3

 年経過しマーケットに対するノウハウも積み上がり事業として黒字化を達成し、小売部門と販売の融合をはかりな

 がら強化継続してまいりました。

④ 製造部門におきましては、TSS手法の活用で「ムダ・ムリ・ムラ」のない製造工程を作りあげ、安定した品質

 向上の出来る生産体制と販売体制との効率的な仕組みを作りあげてまいりました。

⑤ 固定費削減による収益力向上をはかるため、昨年2月に管理・企画部門を練馬区の関町店舗2階に移転し、賃借料

 の負担を大幅に軽減いたしました。このほか岩手工場内の物流コストの見直しを昨年10月に行うなど経費削減へ

 の取り組みを速やかに実施してまいりました。

<当社グループの営業の経過および成果>

主力のオーダーメイド販売が好調に推移し、既製・洋品売上高の減少幅も歯止めがかかり始め、緩やかながら回復傾向となった結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高43億1千2百万円(前期比2.1%増)となりました。

オーダーメイドスーツ売上高の増加は、テーラー銀座山形屋のプロとして1着1着を大切に販売してきた結果として、着数が減少せず・1着当たりの販売単価が600円ほどアップしたことが要因であり、固定費削減の効果もあり経常利益は2千7百万円(前期は1億1百万円の経常損失)となりました。また、減損損失の計上9百万円等により当期純利益は6百万円(前期は2億3千5百万円の当期純損失)となりました。

なお、店舗の状況につきましては、出退店はなく、当連結会計年度末における店舗網は、㈱ウィングロード26店舗、日本ソーイング㈱4店舗であり、グループ合計で30店舗になっております。

 セグメント別では、小売事業が売上高20億2千3百万円(前期比1.3%増)、営業損失1億4千1百万円(前期は2億9百万円の営業損失)、卸売事業が売上高16億2千9百万円(前期比4.0%増)、営業損失3千1百万円(前期は5千7百万円の営業損失)、受託縫製事業が売上高6億3千5百万円(前期比1.3%増)、営業利益4千1百万円(前期は1千6百万円の営業損失)となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は7億4千6百万円であり、前連結会計年度末に比べ1億2千6

百万円増加いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フロ−は3千万円の増加となりました。これは主に税金等調整前当期純利益2千4 

百万円の計上をしたこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは1億2百万円の増加となりました。これは投資有価証券の売却による収入

9千8百万円や、差入保証金及び敷金の返還による収入2千1百万円及び貸付金の回収3千5百万円があった一

方で、有形固定資産の取得による支出4千2百万円があったこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、主にリース債務の返済による資金の減少7百万円がありました。

2【生産、受注及び販売の状況】

(1)生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 平成24年4月1日

至 平成25年3月31日)

 前年同期比(%)

小売事業(千円)

卸売事業(千円)

受託縫製事業(千円)

1,643,105

101.2

   報告セグメント計(千円)

1,643,105

101.2

その他(千円)

    合計(千円)

1,643,105

101.2

 (注)1 金額は販売価格によっております。

   2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)受注状況 

 当連結会計年度の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

 

前年同期比

(%)

受注残高(千円)

 

前年同期比

(%) 

小売事業(千円)

1,281,309

87.5

56,392

87.0

卸売事業(千円)

1,582,466

103.0

60,453

56.2

受託縫製事業(千円)

768,582

124.2

34,333

108.0

  報告セグメント計(千円)

3,632,357

100.3

151,178

74.1

その他(千円)

    合計(千円)

3,632,357

100.3

151,178

74.1

 (注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(3)販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

      当連結会計年度

(自 平成24年4月1日

至 平成25年3月31日)

前年同期比(%)

小売事業(千円)

2,023,188

101.3

卸売事業(千円)

1,629,076

104.0

受託縫製事業(千円)

635,194

101.3

   報告セグメント計(千円)

4,287,458

102.3

その他(千円)

25,121

74.8

     合計(千円)

4,312,580

102.1

 (注)1 主要な販売先につきましては、いずれの販売先も総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載は
     省略しております。

    2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

3【対処すべき課題】

(1)会社の経営の基本方針

 「私たちグループ企業は、お客様から見た商品やサービスの価値を最大化する努力をすることにより、お客様に対し、ファッションを通じ、活き活きとした生活、楽しい生活、充実した生活を提案し続けることにより、お客様より支持され続ける企業を目指します。」という企業理念に基づき、企業活動を実行し、結果として「事業規模の大小にかかわらず、それぞれが目指す分野において、“オンリーワン”としてお客様にその存在価値を認められる、質的に高い一流企業」を目指し、事業を遂行してまいります。 

(2)目標とする経営指標

 当社は「安定した利益とキャッシュ・フローを出せる経営基盤の確立」の方針のもと、継続的に企業価値の向上を
図ることが株主重視の経営と認識し、成長性の確保を図りながら、売上高経常利益率の向上と総資産回転率の向上を
目指しております。

(3)中長期的な会社の経営戦略と今後の対処すべき課題

 今後のわが国経済の見通しにつきましては、政府立案による金融政策・財政政策・成長戦略に実行が期待されておりますが、雇用・個人所得環境は依然不透明な状況であり、消費増税が控えていることもあり当業界をとりまく消費環境は楽観を許さない状況が続くものと予想しております。 

 このような状況のもと当社グループは「安定した利益とキャッシュ・フロー」を出せる経営基盤の確立の方針のもと、銀座山形屋の服づくりのこだわり「MADE IN JAPAN」・「着心地と品質」を第一としたオーダーメイドを柱に、「世界一のオーダーメイド企業をつくる」を合言葉に「品質の改善・向上」・「100%のリピートオーダーを目指す」を目標にグループ企業一体となり収益力向上を図ってまいります。

① ひとりひとりの販売の力をレベルアップし「満足されたお客様は2度目もご愛用いただける100%のリピートオー

 ダーを目指す」を目標に再客(リピーター)をものさしとし、品質・品揃え・価格・接客・知識すべての分野にお

 いて、本物のプロとしてのテーラー集団をつくりあげてまいります。

② ブランドにおいてはそれぞれの志向の異なるお客様に向けて、更なる魅力的なブランドとして認知していただく

 ために、「銀座山形屋ブランド」は、銀座流の良質な大人の装いをテーマに、安心できる納得の品質でお客様に満

 足感を提案してまいります。この春夏には、クールビズ対応での品質と機能に重点を置いて「いかに着こなすか」

 をテーマにファッションスタイル提案をさせていただきます。お洒落に拘りを持ったお客様への「サルトリア プ

 ロメッサブランド」は、35歳をメインターゲットにイタリアの洋服文化を感じていただきながら、「あなたを

 包む価値ある一着」のコンセプトのもと、スーツを主軸にファッション提案してまいります。女性のためのベーシ

 ックデザインを基本とした「ミスターナブランド」は、30歳から40歳を中心に、自分の体型にあった拘りの一

 着をファッションとともに、お客様にお届けすることにより満足感を提案し、パターンオーダーメイドシステムを

 更に強化し、他社とは一味違う着心地感とファッション性を追求してまいります。

③ 製造事業会社に28歳をメインターゲットにしたオーダースーツの入門編としての「ブレフブランド」を移管し

 従来からのインターネットによるオーダースーツ販売ブランド「スーツファクトリーdpi」とともにネットそし

 て若い人達向けブランドとして強化してまいります。

④ 製造部門におきましては、TSS手法の活用で「ムダ・ムリ・ムラ」のない製造工程を作りあげ、安定した品質

 向上の出来る生産体制による魅力ある商品をつくり、物流システムを見直し販売体制との効率的な仕組みをつくり

 あげてまいります。

⑤ 固定費削減による収益力向上をはかるため、ひとつひとつの費用を見直し経費削減への取り組みを速やかに実施

 してまいります。

(4)内部管理体制の整備・運用状況 

 当社は、内部牽制組織として代表取締役社長の直轄で内部監査室を設置し、内部監査担当者が「内部監査規程」に
基づき、監査計画を策定し、定期的に本社管理部門及び各子会社の店舗・営業所・製造部門に対して、日常業務の適
法性の監査を実施するとともに、業務改善に関する指摘、助言を行い、業務の効率化や改善を図っております。
 また、管理部門の配置につきましては、持株会社である当社にグループ全体の人事・総務・経理・財務・システムを担当する管理部を設置しております。
 管理部は製造部門、販売営業部門などの他部門からは独立しており、グループ全体の内部管理および内部牽制体制の確保を図っております。
 また、「金融商品取引法」により求められる内部統制報告制度の対応のできる体制を構築しております。

   

4【事業等のリスク】

    有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの経営成績および
   財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。
    なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成25年6月26日)現在において当社グループ
   が判断したものであります。

 ① 経営成績の季節的変動
  当社グループの主な製造・販売品目はスーツを中心とした重衣料でありますが、商品の持つ季節的特性と
 して、単価、数量いずれにおいても下半期に集中していることから、売上高、営業損益が下半期に偏る傾向
 があります。
 ② 出店条件
  新規出店する際の物件の選定にあたっては、店舗の採算性を最も重視しており、保証金、賃借料、商圏内
 人口等について事前に調査を実施し、損益シミュレーション、投資回収期間予測を行い、一定条件を満たす
 物件を対象としております。
  このため、出店条件を満たす物件を確保できない場合は、想定している売上高の成長性に影響を及ぼす可
 能性があります。
 ③ 短時間労働者(パートタイマー等)
  現在、短時間労働者に対する社会保険の適用基準を拡大する法律(週の所定労働時間20時間以上の者について 

   は、新たに社会保険への加入が義務付けられる)が平成28年10月より大企業に適用することが成立されておりま

  す。今後、この適用会社の範囲が拡大された場合、保険料の増加、短時間就労希望者の減少が生じるなどの状況

  が想定され、当社グループの業績は影響を受ける可能性があります。
 ④ 製造コストの海外生産品との比較
   当社グループの注文服は国内製造子会社において製造しておりますが、同業他社においてはコスト優位の面に

  着目して、海外での生産による加工代の極めて安い製品の取扱を一部で展開し始めております。
  現在は納期、運搬コスト、品質等の問題もあり、その生産の急激なシフトは起こっておりません。
  しかし、将来海外での生産による製品の調達が常態化すれば、当社製造子会社への影響は大きく、結果として当

  社グループの損益に影響を及ぼす可能性があります。
 ⑤ 製造部門における労働力の確保
   当社グループの製造拠点は、北海道(芦別市)・岩手県(二戸郡一戸町)・福岡県(飯塚市)の三拠点であり

  ます。地域特性はあるものの、製造部門の労働力の確保は大変厳しい環境にあります。製造部門の労働力は、生

  産ラインの安定稼動および品質改善にむけた取り組みを実現させる為に高い縫製スキルをもつ社員を育成させる

  事が重要な要素となってまいります。オーダー事業の成長性を実現させる上でも製造部門の労働力が確保できな

  い場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 ⑥ 継続企業の前提に関する重要な事象等

    当社グループは、前期までの4期連続の営業損失の発生および営業キャッシュ・フローのマイナスを計上によ

  り、将来にわたって事業活動を継続するとの前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しており

  ます。当該事象又は状況を解消するため、7「財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(4)

  に改善・解消するための対応策を記載しております。ただ、資金に関しましては、当連結会計年度末時点で現金

  及び預金残高が、7億4千6百万円あり借入金や手形発行もなく財務面に支障はありません。このため継続企業

  の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。

 

5【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

6【研究開発活動】

 該当事項はありません。

 

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態の分析   

   当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して1千9百万円減少し、41億8千万円となりまし

  た。資産の部では、流動資産が前連結会計年度と比較して6千8百万円増加しました。これは保有する一部の投

  資有価証券の売却等により現金預金が1億2千6百万円増加した一方で、たな卸資産が3千5百万円減少したこ

  とによるものであります。固定資産は前連結会計年度と比較して8千8百万円減少しました。主な要因は投資の

  他の資産のうち投資有価証券の一部を売却したこと等による減少5千4百万円や長期貸付金の返済に伴う減少3

  千5百万円等が主なものであります。

   負債の部では、前連結会計年度末と比較して1千5百万円減少し、16億6千8百万円となりました。

  これは、主に未払金の減少によるものであります。  

   純資産の部においては、当期純利益6百万円を計上した結果、当連結会計年度末の株主資本は、前連結会計

  年度と比較して6百万円の増加となりました。

  また、その他有価証券評価差額金は1千万円の減少でありました。

(2)キャッシュ・フローの分析

  当連結会計年度末における現金及び現金同等物は7億4千6百万円であり、前連結会計年度末に比べ1億2千

 6百万円増加いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

   営業活動によるキャッシュ・フロ−は3千万円の増加となりました。これは主に税金等調整前当期純利益2千

4百万円の計上をしたこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

   投資活動によるキャッシュ・フローは1億2百万円の増加となりました。これは投資有価証券の売却による収

 入9千8百万円や、差入保証金及び敷金の返還による収入2千1百万円及び貸付金の回収3千5百万円があった

 一方で、有形固定資産の取得による支出4千2百万円があったこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

   財務活動によるキャッシュ・フローは、主にリース債務の返済による資金の減少7百万円がありました。

(3)経営成績の分析

  当連結会計年度におけるわが国経済は、欧州の財政金融危機を背景とした円高に加え新興国の景気減速などか

  ら、景気の先行きは不透明な状況が続きましたが、年度後半の政権交代を機に緊急経済対策が打ち出され、円

 高解消や株価上昇など先行きへの期待感は出始めたものの個人消費の回復が実感できるまでには至っておりま

 せん。このような環境のもと当社グループは「安定した利益とキャッシュ・フロー」を出せる経営基盤の確立

 の方針のもと、銀座山形屋の服づくりのこだわり「MADE IN JAPAN」・「着心地と品質」を第一

 としたオーダーメイドを柱に、「世界一のオーダーメイド企業をつくる」を合言葉に従業員全員がオーダーメ

 イドのプロとして、グループ企業一体となり「お客様から見た商品やサービスの価値を最大化する努力をする

 ことにより、ファッションを通じ、いきいきとした生活、楽しい生活、充実した生活を提案し続ける」という

 経営理念に基づき収益力向上に努め下記の施策を実行いたしました。

① 「満足されたお客様は2度目もご愛用いただける」を目標に再客(リピーター)をものさしとし、品質・品揃え・価格・接客・知識すべての分野において、テーラー銀座山形屋のプロとして「お客様への想い」を大切にして行く集団をつくり続けてまいりました。

②  お客様に魅力的なブランドとして認知していただくために、「銀座山形屋ブランド」は、銀座流の良質な大人の装いをテーマに、安心できる納得の品質でお客様に満足感を提案し続け、この春夏には、クールビズ仕様での清涼感・軽量感が感じられる素材を中心にコーディネート提案をしてまいりました。「サルトリア プロメッサブランド」は、昨年秋冬シーズンから「モダンミラノ」モデルを投入し高評価を頂いており、イタリアの洋服文化を感じていただきながら、ファッションを楽しんでいただく満足感を提案してまいりました。レディースオーダーの「ミスターナブランド」は、独自のパターンオーダーメイドシステムを更に強化し、他社とは一味違う着心地感とファッション性を追求してまいりました。「ブレフブランド」はオーダースーツの入門編として28才をメインターゲットとして、一歩踏み込んだ拘りでお客様に満足感を提供してまいりました。

③  製造事業会社のインターネットによるオーダースーツ販売ブランド「スーツファクトリーdpi」については、3年経過しマーケットに対するノウハウも積み上がり事業として黒字化を達成し、小売部門と販売の融合をはかりながら強化継続してまいりました。

④  製造部門におきましては、TSS手法の活用で「ムダ・ムリ・ムラ」のない製造工程を作りあげ、安定した品質向上の出来る生産体制と販売体制との効率的な仕組みを作りあげてまいりました。

⑤  固定費削減による収益力向上をはかるため、昨年2月に管理・企画部門を練馬区の関町店舗2階に移転し、賃借料の負担を大幅に軽減いたしました。このほか岩手工場内の物流コストの見直しを昨年10月に行うなど経費削減への取り組みを速やかに実施してまいりました。

<当社グループの営業の経過および成果>

主力のオーダーメイド販売が好調に推移し、既製・洋品売上高の減少幅も歯止めがかかり始め、緩やかながら回復傾向となった結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高43億1千2百万円(前期比2.1%増)となりました。

オーダーメイドスーツ売上高の増加は、テーラー銀座山形屋のプロとして1着1着を大切に販売してきた結果として、着数が減少せず・1着当たりの販売単価が600円ほどアップしたことが要因であり、固定費削減の効果もあり経常利益は2千7百万円(前期は1億1百万円の経常損失)となりました。また、減損損失の計上9百万円等により当期純利益は6百万円(前期は2億3千5百万円の当期純損失)となりました。

なお、店舗の状況につきましては、出退店はなく、当連結会計年度末における店舗網は、㈱ウィングロード26店舗、日本ソーイング㈱4店舗であり、グループ合計で30店舗になっております。

(4)継続企業の前提に関する重要事象等を改善・解消するための対応策

 当社グループは、4「事業等のリスク」⑥に記載の通り、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況が存在しております。そのため、「世界一のオーダーメイド企業をつくる」を合言葉に「ぶれることなく」継続しつづけて行くこと、磨きつづけること、により営業利益および営業キャッシュ・フローの継続的な黒字化をはかり、当該事象又は改善・解消すべく以下の対策を実施してまいります。

① ひとりひとりの販売の力をレベルアップし「満足されたお客様は2度目もご愛用いただける100%のリピートオ

  ーダーを目指す」を目標に再客(リピーター)をものさしとし、品質・品揃え・価格・接客・知識すべての分野において、本物のプロとしてのテーラー集団をつくりあげてまいります。

②  ブランドにおいてはそれぞれの志向の異なるお客様に向けて、更なる魅力的なブランドとして認知していただくために、「銀座山形屋ブランド」は、銀座流の良質な大人の装いをテーマに、安心できる納得の品質でお客様に満足感を提案してまいります。この春夏には、クールビズ対応での品質と機能に重点を置いて「いかに着こなすか」をテーマにファッションスタイル提案をさせていただきます。お洒落に拘りを持ったお客様への「サルトリア プロメッサブランド」は、35歳をメインターゲットにイタリアの洋服文化を感じていただきながら、「あなたを包む価値ある一着」のコンセプトのもと、スーツを主軸にファッション提案してまいります。女性のためのベーシックデザインを基本とした「ミスターナブランド」は、30歳から40歳を中心に、自分の体型にあった拘りの一着をファッションとともに、お客様にお届けすることにより満足感を提案し、パターンオーダーメイドシステムを更に強化し、他社とは一味違う着心地感とファッション性を追求してまいります。

③  製造事業会社に28歳をメインターゲットにしたオーダースーツの入門編としての「ブレフブランド」を移管し従来からのインターネットによるオーダースーツ販売ブランド「スーツファクトリーdpi」とともにネットそして若い人達向けブランドとして強化強化してまいります。

④  製造部門におきましては、TSS手法の活用で「ムダ・ムリ・ムラ」のない製造工程を作りあげ、安定した品質向上の出来る生産体制による魅力ある商品をつくり、物流システムを見直し販売体制との効率的な仕組みをつくりあげてまいります。

⑤  固定費削減による収益力向上をはかるため、ひとつひとつの費用を見直し経費削減への取り組みを速やかに実施してまいります。

上記を中心とした施策を講じながら継続的な黒字化に努めてまいりますが、資金に関しましては、当連結会計年度末時点で現金及び預金残高が、7億4千6百万円あり借入金や手形発行もなく財務面に支障はありません。このため継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。





出典: 株式会社銀座山形屋、2013-03-31 期 有価証券報告書