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第2 【事業の状況】

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当期におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善に伴い、設備投資や個人消費が増加し、株価も上昇するなど、景気は回復しているものの、原油価格の高騰など先行きに不安要素を含んだまま推移した。
 このような情勢のもと、前期は厳島神社の台風被害により落ち込んでいた宮島への来島者数も、厳島神社の修復に加え、「広島県大型観光キャンペーン」が展開されたことにより、順次回復し、本年度は187千人増の2,719千人となった。
 当社においては、宮島ロープウエーの認知度を高め、旅客誘致を図るため、全国版情報誌「るるぶ」を始めとする各誌への広告掲載、広告看板の充実、弥山の魅力を織り込んだ日本語および英語版リーフレットの新たな作成・配布など、積極的な営業・広報活動を実施した。
 また、安全輸送確保のための施策として、紅葉谷線においては緊張重錘システムの変更および予備原動装置の更新工事を、獅子岩線においては曳索更新工事を実施し安全性、保守性の向上を図った。
 なお、平成17年3月26日にメーカーの品質管理が原因となる部品の材質不良による故障が発生し運休となったが、十分な安全対策を行い4月8日より運行を再開した。
 当期の営業成績を前期と比較すると、前期は事故による91日間の運休と機械設備のリニューアル工事による67日間の運休があったため、乗車人員は119千人増の334千人(前期比55.3%増)となり、営業収益においては、99,160千円増の277,530千円(前期比55.6%増)となった。
 この結果、当期の経常利益は21,294千円(前年同期は経常損失54,574千円)、当期純利益は、22,580千円(前年同期は当期純損失1,547千円)となった。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物は、66,216千円である。前年同期に比べ51,573千円の減少となった。
 営業活動によるキャッシュ・フローは、天候に比較的恵まれたことと、運休日数も比較的少なかったことなどにより、74,756千円の収入となった(前年同期は55,436千円の支出)。
 投資活動によるキャッシュ・フローは、前期に実施した機械設備のリニューアル工事代金ほか有形固定資産の取得179,884千円等により、120,080千円の支出となった(前年同期は28,685千円の収入)。
 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いにより6,250千円の支出となった(前年同期は10,000千円の支出)。 

 

2 【輸送、受注及び販売の状況】

(1) 輸送実績

宮島ロープウエー

 

区分
第49期
(平成16年4月1日〜平成17年3月31月)
第50期
(平成17年4月1日〜平成18年3月31月)
輸送実績(千人)
稼働率(%)
輸送実績(千人)
稼働率(%)
第1区間循環式索道
216
13.8
334
13.0
第2区間交走式索道
216
18.4
334
17.0

(注) 第1区間循環式索道と第2区間交走式索道は乗り継ぎとなっており、第1区間のみ又は第2区間のみ輸送することはない。

 

(2) 受注実績

該当事項はない。

 

(3) 販売実績

宮島ロープウエー

 

区分
第49期
(平成16年4月1日〜平成17年3月31月)
第50期
(平成17年4月1日〜平成18年3月31月)
運輸収入
169,188千円
262,050千円
売店収入
6,892千円
10,272千円
食堂収入
1,783千円
4,083千円
望遠鏡収入
423千円
304千円
雑収入
82千円
820千円
178,370千円
277,530千円

(注) 当期の営業成績を前期と比較すると、前期は事故による91日間の運休と機械設備リニューアル工事による67日間の運休があったため、運輸収入等は大幅に増加している。

3 【対処すべき課題】

当社は、引き続き安全輸送確保のため、中期経営計画に基づき順次設備の更新・改良を行い、無事故運転に努めるとともに、本年が弘法大師による弥山開創1200年の年にあたることから、予定されている記念行事との連携などを行い、また、魅力ある弥山山頂への近道であるロープウエーをアピールし、より多くの方にご利用いただけるよう努める所存である。

 

4 【事業等のリスク】

当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性のあるリスク要因としては、以下のものが想定される。

長引く景気低迷による消費不況等の影響により、国内旅行では安・近・短の傾向が強まっているが、宮島への来島者については平成12年度を底に回復基調に転じ、当社においても、平成12年度以降の輸送実績は前年を上回る状況が継続している。しかし、当社は平成14年3月期において不動産事業を廃業しており、当社の事業は索道業(宮島ロープウエー)のみであり、当社の業績は、多様化するお客様のニーズの変化等の影響を大きく受ける傾向にある。

また、当社の営業施設は広島県西部地域にあり、広島市とその近郊で地震などの大規模な自然災害や、伝染病の蔓延、テロや事故等、不測の事態が発生した場合、事業の継続に支障をきたし、業績が大きく変動する場合がある。

このリスクについては、将来に関する事項が含まれているが、当該事項は有価証券報告書提出日現在において認識したものである。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はない。

 

6 【研究開発活動】

該当事項はない。

 

7 【財政状態及び経営成績の分析】

当期は、設備更新による長期運休や悪天候による運休も比較的少なく、大型の観光キャンペーンの展開や積極的な営業活動を行った結果、営業収入・輸送人員とも前期と比較して大幅な伸びとなった。
 来島者数については、厳島神社の台風被害による減少傾向にも歯止めがかかり、前期と比較して187千人増加し、2,719千人となった。
 この結果、乗車人員は前年同期と比較して55.3%増の334千人、営業収益は55.6%増の277,530千円、経常利益は21,294千円、これに4月に発生した部品折損事故による休業補償金20,000千円の計上により当期純利益は22,580千円となった。
 一方、財政状態については、未払金(長期未払金を含む)が156,710千円減少したことにより、総資産額は765,125千円(前年同期は910,751千円)となった。純資産額については、その他有価証券評価差額金が14,015千円減少したが、当期純利益22,580千円の計上により568,354千円(前年同期は566,037千円)となった。
 資金の流動性については、営業キャッシュ・フローが74,756千円の収入となったが、有形固定資産の取得による支出(未払金の支払を含む)が179,884千円発生したこと等により、結果として、当事業年度における預金及び現金同等物は66,216千円となった。これは、前年同期に比べて51,573千円の減少である。 

 

 





出典: 広島観光開発株式会社、2006-03-31 期 有価証券報告書