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セクション一覧

第2 【事業の状況】

 

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当事業年度におけるわが国経済は、円安と株式市場の回復が進み、景気改善の動きが一部で見られるものの、新興国経済の成長鈍化など、依然として先行き不透明な状況で推移した。 

このような状況のもと、宮島ではNHK大河ドラマ「平清盛」が終了し、話題性が低下したことで、今年度当初は来島者数も対前年を下回っていたが、大型観光キャンペーンの「広島県デスティネーションキャンペーン」効果等により、平成25年6月以降は前年を上回る状況で推移した。また、12月6日には宮島弥山展望台が仮オープンしたこともあり、12・1月は前年同月を上回ったものの、平成26年2月以降は減少に転じたことにより、当事業年度の来島者数は前年事業年度を24千人下回り、4,064千人(前事業年度比0.6%減)となった。 

当社においては、「清盛」効果が薄れる中で、大型観光キャンペーン効果や、旅行雑誌への積極的な宮島弥山の周知と旅客誘致に努めた。また、宮島弥山展望台仮オープンを記念してロープウエー利用者に記念品を配布し、平成26年1月からは、フォトコンテストやスタンプラリーを実施し、展望台の周知と旅客誘致を図るとともに、宮島を舞台にしたマンガ「きよら❤かなる宮島」を発刊し、幅広い世代に宮島の魅力をPRし、集客に努めた。

安全輸送確保の施策としては、各施設の安全点検・調査を行うとともに、紅葉谷駅制御盤更新工事や獅子岩線高圧ケーブル交換工事を実施し、安全性の向上に努めた。

当事業年度の営業成績を前事業年度と比較すると、乗車人員は700千人(前事業年度比4.1%増)、営業収益は24,117千円増の572,488千円(前事業年度比4.3%増)、経常利益は20,371千円増の192,036千円(前事業年度比9.5%減)、当期純利益は115,424千円(前事業年度比11.5%減)となった。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物は、400,429千円である。前年同期に比べ65,935千円の減少となった。

営業活動によるキャッシュ・フローは、147,983千円(前年同期比85,034千円の減少)となったが、これは主として「清盛」後の対策として展開された大型観光キャンペーン、宮島弥山展望台が仮オープンしたことを記念して行ったフォトコンテストやスタンプラリー等、積極的な広告展開や旅客誘致策の効果が寄与したことによるものである。

投資活動によるキャッシュ・フローは、198,919千円(前年同期比171,648千円の増加)の支出となったが、これは平成25年3月に行った獅子岩線の原動・遊動滑車更新等の設備投資(合計102,665千円)の支払を4月に行った影響によるものである。 

財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いを行ったため、15,000千円(前年同期比5,000千円の増加)の支出となった。

 

 

2 【輸送、受注及び販売の状況】

(1) 輸送実績

宮島ロープウエー

 

区分

第57期
(平成24年4月1日〜平成25年3月31日)

第58期
(平成25年4月1日〜平成26年3月31日)

輸送実績(千人)

稼働率(%)

輸送実績(千人)

稼働率(%)

第1区間循環式索道

672

25.7

700

26.4

第2区間交走式索道

672

34.3

700

35.2

 

(注) 第1区間循環式索道と第2区間交走式索道は乗り継ぎとなっており、第1区間のみ又は第2区間のみ輸送することはない。

 

(2) 受注実績

該当事項はない。

 

(3) 販売実績

宮島ロープウエー

 

区分

第57期
(平成24年4月1日〜平成25年3月31日)

第58期
(平成25年4月1日〜平成26年3月31日)

運輸収入

519,949千円

541,840千円

売店収入

20,534千円

21,040千円

食堂収入

6,524千円

8,116千円

望遠鏡収入

702千円

816千円

雑収入

659千円

674千円

548,370千円

572,488千円

 

 

 

3 【対処すべき課題】

今後については、平成27年10月に予定されている消費税率の引き上げによる消費の冷え込み懸念など、経営環境は厳しい状況で推移すると思われるが、当社としては、引き続き営業の強化と弥山の魅力発信に引き続き努めるとともに、積極的な旅客誘致を行っていく所存である。

また、安全輸送の確保については、設備の点検・整備を確実に行うことにより、安全快適に利用していただけるロープウエーとなるよう取り組む所存である。

4 【事業等のリスク】

当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性のあるリスク要因としては、以下のものが想定される。

当社の事業は索道業(宮島ロープウエー)のみであり、当社の業績は、多様化するお客様のニーズの変化等の影響を大きく受ける傾向にある。

また、当社の営業施設は広島県西部地域の観光地宮島にあり、訪れる観光客数により当施設利用状況が変動するが、広島市など周辺観光地を含め、地震・台風等の大規模な自然災害や、テロ・事故、その他不測の事態が発生し観光地への直接被害や風評被害を受けた場合、観光客の減少により、業績に大きく影響を及ぼす場合がある。

このリスクについては、将来に関する事項が含まれているが、当該事項は有価証券報告書提出日現在において認識したものである。

 

5 【経営上の重要な契約等】

当社が運営する「宮島ロープウエー」用地の使用に関しては、次の契約によっている。

契 約 会 社

相 手 先

契  約  内  容

期       間

広島観光開発㈱
(当社)

広島森林管理署

 施設用地(獅子岩駅他)9,802.04㎡

平成25年7月1日〜平成28年3月31日(注)

広島県

 施設用地(紅葉谷駅他)2,506.54㎡

平成25年4月1日〜平成28年3月31日(注)

 

(注)契約期間満了により再契約したものである。

 

6 【研究開発活動】

該当事項はない。

 

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当事業年度における売上高は、572,488千円で、前事業年度に比べ24,117千円の増加となった。

売上高が増加した主な要因は、円高是正による旅行費用の割安感の浸透により、平成25年の外国人旅行客が1,036万人と、1,000万人を超える過去最高を記録し、宮島にも多くの外国人旅行客が訪れ、ロープウエーを利用する外国人が増加したこと、宮島弥山展望台が25年12月に仮オープンしたことなどから、弥山山頂まで登る手段としてロープウエーを利用する利用客が伸びたことが、増加の理由として挙げられる。 

財成状態については、流動資産は699,916千円で、前年同期と比べ2,519千円増加した。

これは、宮島への来島者が昨年度に次ぐ多さであったことにより、運輸収入・付帯収入も前事業年度同様、年間を通じ比較的堅調に推移したことによるものである。

固定資産は478,191千円で、前年同期と比べ6,873千円減少したが、これは主に、減価償却によるものである。

流動負債は98,190千円で、前年同期と比べ115,272千円減少した。

これは、平成25年3月に行った設備投資の工事代金の支払いを4月に行ったことや、5月に法人税等の納付を行ったことによる減少である。

固定負債は52,956千円で、前年同期と比べ8,420千円増加した。これは、従業員の退職に備えて引き当てている退職給付引当金の増加によるものである。

純資産は1,026,961千円で、前年同期と比べ102,498千円増加した。これは当期純利益115,424千円等を計上したことによるものである。

次に、キャッシュ・フローの状況であるが、当事業年度末における現金および現金同等物は400,429千円であり、前年同期に比べ65,935千円(85.8%)の減少となった。 

このうち、営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益190,582千円等を計上したものの、法人税等の支払106,626千円があったことから148,610千円となり、前年同期と比べ84,407千円(63.7%)の減少となった。 

投資活動によるキャッシュ・フローは、25年3月に行った獅子岩線原動・遊動滑車の更新工事代金等(102,665千円)の支払を当事業年度に行ったことなどにより199,546千円の支出となり、前年同期と比べ172,275千円(731.7%)の大幅な増加となった。

財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いを行ったが、1株当たりの配当額を特別配当20円を加え、60円としたため、前年同期と比べ5,000千円(150%)の増加となった。





出典: 広島観光開発株式会社、2014-03-31 期 有価証券報告書