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セクション一覧

第2 【事業の状況】

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度の我が国経済は、企業業績の改善を受けて設備投資が増加し、また個人消費にも堅調な動きが見られるなど、景気は踊り場を脱し穏やかな回復基調で推移しました。

ホテル業界におきましては外資系を含む新規ホテルの相次ぐ開業、既存ホテルのリニューアルなどによりホテル間の販売競争が一段と熾烈化し、依然として厳しい経営環境が続きました。

このような状況のもと、当社グループは多様化する顧客のニーズに合わせた新商品の企画販売、各種フェアの開催ならびに広報活動を積極的に行うなど、全社一丸となって営業活動を展開しました。また、お客様により一層ご満足いただけるよう全社的「CS向上活動」を継続し、きめ細かなサービスの提供に意を注ぎました。

一方、設備面では前年のCブロック客室に引き続き、A・Bブロック客室の改修・改装を行うなど、受け入れ施設の改善、充実をはかりました。

この結果、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比382千円増収の19,635,695千円となりましたが、客室改修費用及び当期より導入された事業税の外形標準課税などの費用増加もあり、営業損失は212,256千円(前連結会計年度は営業損失65,686千円)となり、経常利益は105,150千円(前連結会計年度は経常利益330,999千円)となりました。

また、当連結会計年度は投資有価証券売却益等の特別利益が531,723千円、固定資産除却損等による特別損失が398,933千円あり、税金等調整前当期純利益は237,941千円(前連結会計年度は税金等調整前当期純利益557,819千円)となりました。

これに税効果会計による法人税等調整額403,839千円他を計上した結果、当期純損失は191,971千円(前連結会計年度は当期純利益137,684千円)となりました。

 

事業の種類別セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

① ホテル事業

売上高は、ホテル間の販売競争激化等により前連結会計年度比0.7%減の18,839,726千円となり、営業利益は前連結会計年度比21.5%減の1,098,102千円となりました。

② 不動産賃貸事業

売上高は、パレスビルテナントの入居等により前連結会計年度比15.5%増の1,574,067千円となり、営業損失は461,366千円(前連結会計年度は営業損失661,929千円)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースでの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、税金等調整前当期純利益が237,941千円と前連結会計年度に比べ319,878千円減少したこと、並びに借入金の純減額が前連結会計年度に比べ844,700千円増加したこと等により、当期首に比べ216,345千円減少し、当連結会計年度末には2,160,215千円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は下記のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は前年同期49.4%減の450,865千円となりました。これは主に経常利益の減少並びに未払消費税の減少によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果獲得した資金は184,000千円となりました(前連結会計年度は772,668千円の使用)。これは主に投資有価証券売却による収入の増加並びに投資有価証券取得による支出の減少によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は899,145千円となりました(前連結会計年度は77,580千円の使用)。これは主に借入金の返済によるものであります。

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

(1) 生産実績

生産活動は行っておりません。

 

(2) 受注実績

受注による販売活動は行っておりません。

 

(3) 販売実績

当連結会計年度における販売実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

事業の種類別セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

ホテル事業

18,839,726

△0.7

不動産賃貸事業

795,968

18.6

合計

19,635,695

0.0

(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(4) 主要な事業所の収容能力及び収容実績

① パレスホテル本社

 

区分

前連結会計年度

(自平成16年1月1日 至平成16年12月31日)

当連結会計年度

(自平成17年1月1日 至平成17年12月31日)

収容能力

収容実績

利用率

1日平均

収容能力

収容実績

利用率

1日平均

客室

142,374室

100,197室

70.4%

274室

141,985室

98,958室

69.7%

271室

食堂

438,642名

649,735名

1.5回転

1,775名

435,775名

641,444名

1.5回転

1,757名

宴会

427,488名

270,644名

0.6回転

739名

426,320名

268,516名

0.6回転

736名

(注) 1 客室収容能力は客室数を算定基礎としました。

2 食事及び宴会収容能力は着席数として算出しました。(宴会場についてはディナー形式の着席数としました。)

 

宿泊客、食事客及び宴会客の利用割合を示すと次のとおりです。

 

区分

前連結会計年度

(自平成16年1月1日 至平成16年12月31日)

当連結会計年度

(自平成17年1月1日 至平成17年12月31日)

人数

(名)

比率(%)

人数

(名)

比率(%)

宿泊

宿泊

宿泊外人客

59,052

46.6

 

60,614

48.0

 

宿泊邦人客

67,542

53.4

 

65,716

52.0

 

小計

126,594

100.0

12.1

126,330

100.0

12.2

食事客

649,735

 

62.0

641,444

 

61.9

宴会客

270,644

 

25.9

268,516

 

25.9

合計

1,046,973

100.0

1,036,290

100.0

 

② パレスホテル箱根

 

区分

前連結会計年度

(自平成16年1月1日 至平成16年12月31日)

当連結会計年度

(自平成17年1月1日 至平成17年12月31日)

収容能力

収容実績

利用率

1日平均

収容能力

収容実績

利用率

1日平均

客室

35,502室

17,703室

49.9%

48.4室

35,405室

17,428室

49.2%

47.7室

食堂

69,540名

72,622名

1.0回転

198名

69,350名

70,434名

1.0回転

193名

宴会

119,316名

6,845名

0.1回転

19名

118,990名

5,049名

0.0回転

14名

(注) 1 客室収容能力は客室数を算定基礎としました。

2 食事及び宴会収容能力は着席数として算出しました。(宴会場についてはディナー形式の着席数としました。)

 

宿泊客、食事客及び宴会客の利用割合を示すと次のとおりです。

 

区分

前連結会計年度

(自平成16年1月1日 至平成16年12月31日)

当連結会計年度

(自平成17年1月1日 至平成17年12月31日)

人数

(名)

比率(%)

人数

(名)

比率(%)

宿泊

宿泊

宿泊外人客

5,642

18.8

 

7,393

25.3

 

宿泊邦人客

24,366

81.2

 

21,818

74.7

 

小計

30,008

100.0

27.4

29,211

100.0

27.9

食事客

72,622

 

66.3

70,434

 

67.3

宴会客

6,845

 

6.3

5,049

 

4.8

合計

109,475

100.0

104,694

100.0

 

③ パレスホテル大宮

 

区分

前連結会計年度

(自平成16年1月1日 至平成16年12月31日)

当連結会計年度

(自平成17年1月1日 至平成17年12月31日)

収容能力

収容実績

利用率

1日平均

収容能力

収容実績

利用率

1日平均

客室

74,664室

64,309室

86.1%

176室

74,460室

64,225室

86.3%

176室

食堂

232,666名

495,237名

2.1回転

1,353名

231,187名

480,212名

2.1回転

1,316名

宴会

278,160名

166,858名

0.6回転

456名

277,400名

164,363名

0.6回転

450名

(注) 1 客室収容能力は客室数を算定基礎としました。

2 食事及び宴会収容能力は着席数として算出しました。(宴会場についてはディナー形式の着席数としました。)

 

宿泊客、食事客及び宴会客の利用割合を示すと次のとおりです。

 

区分

前連結会計年度

(自平成16年1月1日 至平成16年12月31日)

当連結会計年度

(自平成17年1月1日 至平成17年12月31日)

人数

(名)

比率(%)

人数

(名)

比率(%)

宿泊

宿泊

宿泊外人客

9,966

11.8

 

10,904

13.0

 

宿泊邦人客

74,245

88.2

 

73,286

87.0

 

小計

84,211

100.0

11.3

84,190

100.0

11.6

食事客

495,237

 

66.3

480,212

 

65.8

宴会客

166,858

 

22.4

164,363

 

22.6

合計

746,306

100.0

728,765

100.0

 

④ パレスホテル立川

 

区分

前連結会計年度

(自平成16年1月1日 至平成16年12月31日)

当連結会計年度

(自平成17年1月1日 至平成17年12月31日)

収容能力

収容実績

利用率

1日平均

収容能力

収容実績

利用率

1日平均

客室

87,108室

64,763室

74.3%

177室

86,870室

67,575室

77.8%

185室

食堂

162,090名

185,825名

1.1回転

508名

166,792名

264,599名

1.6回転

725名

宴会

439,200名

141,255名

0.3回転

386名

438,000名

151,399名

0.3回転

415名

(注) 1 客室収容能力は客室数を算定基礎としました。

2 食事及び宴会収容能力は着席数として算出しました。(宴会場についてはディナー形式の着席数としました。)

 

宿泊客、食事客及び宴会客の利用割合を示すと次のとおりです。

 

区分

前連結会計年度

(自平成16年1月1日 至平成16年12月31日)

当連結会計年度

(自平成17年1月1日 至平成17年12月31日)

人数

(名)

比率(%)

人数

(名)

比率(%)

宿泊

宿泊

宿泊外人客

19,017

23.6

 

20,154

24.0

 

宿泊邦人客

61,603

76.4

 

63,768

76.0

 

小計

80,620

100.0

19.8

83,922

100.0

16.8

食事客

185,825

 

45.6

264,599

 

52.9

宴会客

141,255

 

34.6

151,399

 

30.3

合計

407,700

100.0

499,920

100.0

 

3 【対処すべき課題】

今後の日本経済は、設備投資や個人消費などの内需主導で穏やかな回復基調が続くものと予想されますが、原油価格の高騰、米国・中国経済の動向など不透明要因もあり先行きは予断を許さない状況にあります。

ホテル業界におきましても、官民挙げて推進中のビジット・ジャパン・キャンペーンにより訪日外国人数は年々増加しておりますが、新規加入ホテルの本格稼動などにより販売競争はますます激化するものと思われます。

当社グループといたしましては、この競争に勝てる新商品の開発とサービス体制の強化ならびに広報活動に力を入れてまいります。また、昨年5月に加盟したプリファード・ホテルズ&リゾーツを通じ海外マーケットからの集客強化をはかるとともに、個人客確保のため会員組織「ザ パレスクラブ」の拡大に努める一方、人件費をはじめ諸経費の徹底的な削減に努めるほか、人事制度の改革やグループ全体にわたり経営の効率化、合理化をはかり、かかる厳しい経営環境下で生き残れる強い企業体質の構築と業績の向上に邁進いたす所存でございます。

また、環境問題につきましては、生ゴミのリサイクルの徹底、「中水道」設備による厨房排水の再利用のほか、環境省が推進の地球温暖化防止の国民運動「チーム・マイナス6%」にも参加するなど、引き続き積極的に取り組んで行く予定です。さらに、個人情報保護につきましても社内教育の徹底・強化により、全社をあげて企業の社会的責務を果たしてまいる所存でございます。

 

4 【事業等のリスク】

当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性のあるリスクとして、国内外の景気動向の悪化による法人関連需要ならびに個人消費の減少、外資系ホテルを中心とした新規ホテルとの競合激化による収益悪化、テロ、BSE、鳥インフルエンザの再発などによる国内外の情勢変化等による来客者数の減少他が考えられます。

 

5 【経営上の重要な契約等】

(提出会社)

不動産流動化により㈱パレスホテル所有の賃貸ビルの土地建物を不動産信託し、その信託受益権を譲渡するとともに当該土地建物を賃貸借する契約をいずれも平成13年12月26日に締結しました。

1 不動産信託契約

(1) 信託財産

㈱パレスホテル賃貸ビルの土地及び建物

 

所在地

千代田区丸の内一丁目10番11号

 

土地面積

 2,095.26㎡

 

建物延面積

19,873.52㎡

(2) 信託先

三菱UFJ信託銀行株式会社(旧 東洋信託銀行株式会社)及びみずほ信託銀行株式会社(旧 安田信託銀行株式会社)

(3) 信託期間

平成13年12月26日〜平成20年12月25日

2 建物賃貸借契約

(1) 契約先

三菱UFJ信託銀行株式会社(旧 東洋信託銀行株式会社)及びみずほ信託銀行株式会社(旧 安田信託銀行株式会社)

(2) 賃借物件

上記1の(1)信託財産記載の土地建物

(3) 年間賃借料

1,164,000千円

(4) 契約期間

平成13年12月26日〜平成20年12月25日

 

6 【研究開発活動】

該当事項はありません。

 

7 【財政状態及び経営成績の分析】

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、財政状態、経営成績、キャッシュ・フローの状況に関し、一般に公正妥当と認められた会計基準に準拠しております。

この連結財務諸表の作成にあたり、決算日における資産・負債の報告数値ならびに報告期間における収入・費用の報告数値に影響に与える見積りは、貸倒引当金、賞与引当金、退職給付引当金等であり、その見積りについては、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っていますが、見積り特有の不確実性があるので実際の結果とは異なることもあります。

 

(2) 当連結会計年度の経営成績の分析

① 財政状態

当連結会計年度における資産は前連結会計年度と比べて、投資その他の資産は388,971千円増加し、流動資産、有形固定資産、無形固定資産は、それぞれ289,210千円、564,953千円、43,426千円減少したことにより、資産合計では前連結会計年度に比べて508,618千円減少の29,108,289千円となりました。

当連結会計年度における負債は前連結会計年度と比べて、未払金が512,873千円増加し、短期借入金、一年以内に返済予定の長期借入金、退職給付引当金が467,000千円、239,100千円、118,494千円減少したこと等により、負債合計では、前連結会計年度に比べて374,834千円減少の22,678,283千円となりました。

当連結会計年度における資本は前連結会計年度と比べて、為替換算調整勘定が101,894千円増加し、利益剰余金が244,402千円減少したこと等により、資本合計では前連結会計年度に比べて137,252千円減少の6,381,422千円となりました。

 

② 経営成績

当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度とほぼ同額の19,635,695千円となりましたが、営業費用が増加したことにより、営業損益は146,570千円の悪化となりました。

営業外損益では、前連結会計年度では持分法による投資利益84,600千円を計上したが、当連結会計年度では持分法による投資損失62,181千円を計上したこと等により、経常利益は225,849千円減少の105,150千円となりました。

特別損益では、投資有価証券売却益472,691千円、ゴルフ会員権売却益58,700千円、固定資産除却損103,465千円、減損損失285,867千円計上されたこと等により、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べて319,878千円減少の237,941千円となりました。

当期純損失については、法人税等調整額は前連結会計年度とほぼ同額の422,465千円でありましたが、税金等調整前当期純利益が前連結会計年度に比べて319,878千円減少したことにより、191,971千円となりました。

 





出典: 株式会社パレスホテル、2005-12-31 期 有価証券報告書