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セクション一覧

第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1)業績

当事業年度におけるわが国経済は、輸出、生産、設備投資が緩やかに増加していることから企業業績は順調に拡大がみられました。雇用情勢の良好な状態が維持され、企業の人手不足感が強まっている中、賃金は緩やかに持ち直し、家計の個人消費も緩やかな拡大がみられました。

ゴルフ場業界においては、中部ゴルフ連盟加盟倶楽部の入場者数は、前年度に対し4%増と若干の増加がみられましたが、ゴルフ場利用層は、男性の60歳代が中心で、今後、若年層や女性など新しい需要の創造と高齢者層がさらに長くゴルフを楽しめる提案が求められています。

そのような状況の下、当社は、主たる収入であります株式会社涼仙ゴルフ倶楽部への賃貸事業について、コース、設備の一層の充実、入場者数の増加支援等のサポートを行い、長期的・安定的な賃貸収入の確保に努めてまいりました。

これらの結果、当社は株式会社涼仙ゴルフ倶楽部からの賃貸収入と入会金収入により、営業収益は2億35百万円(前年同期比25.5%減)、営業原価は64百万円(同17.9%減)、販売費及び一般管理費は34百万円(同12.7%減)となり、営業利益は1億37百万円(同30.9%減)となりました。

営業外収益として債務消滅益を計上したものの、営業外費用として支払利息を計上しましたことなどから、経常利益は1億70百万円(同79.4%減)となり、当期純利益は1億69百万円(同79.5%減)となりました。

  なお、当社の事業はゴルフ場事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)キャッシュ・フロー

当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は7億79百万円と期首残高に比べ3億4百万円の増加となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益が1億70百万円計上されたものの、未払金が61百万円減少したことなどにより、1億18百万円(前年同期は1億47百万円)となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が△24百万円あったことなどにより、△54百万円(同△20百万円)となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、新株式申込証拠金の払込による収入が3億8百万円あったことなどにより、2億40百万円(同△85百万円)となりました。

2【生産、受注及び販売の状況】

 当社の事業はゴルフ場事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

(1)生産実績

 該当事項はありません。

(2)受注実績

 該当事項はありません。

(3)販売実績

 当事業年度の販売実績を項目別に示すと次のとおりであります。

項目

金額(千円)

前年同期比(%)

賃貸収入

217,680

100.0

入会金収入

17,762

18.1

合計

235,442

74.5

 (注)1.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであり

      ます。

相手先

前事業年度

(自  平成27年5月1日

至  平成28年4月30日)

当事業年度

(自  平成28年5月1日

至  平成29年4月30日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

株式会社涼仙ゴルフ倶楽部

204,000

64.6

204,000

86.6

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社の主たる収入は、株式会社涼仙ゴルフ倶楽部からの賃貸収入です。従いまして、当社の業績の安定は、株式会社涼仙ゴルフ倶楽部が持続的に安定経営を続けていくことが前提となりますので、その経営方針に基づき、今後も運営全般について経営支援のサポートを行ってまいります。

 ゴルフ場の経営環境は、ゴルフ場の利用者層は60歳代の男性が中心で、人口の少子高齢化やレジャー産業の多様化などで厳しい経営環境におかれていると言えます。若年層や女性など新しい需要の創造と高齢者層がさらに長くゴルフを楽しめるような提案、海外からの誘客策などが求められております。

 その為、涼仙ゴルフ倶楽部は、恵まれた立地条件、地形を生かした自然美と日本古来の伝統技術を生かした造形美からなる景観の美しさを最大限に生かし、高品質なコースコンディションを維持し、サービス面でもおもてなしの技術を磨き、涼仙ブランドのさらなる醸成、エグゼクティブな需要をより開拓してまいります。

 

4【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1)関連当事者との取引について

当社の銀行からの借入金に対して、当社取締役水谷幸康の近親者である水谷紀夫氏(当社元代表取締役)が保証を行っております。

(2)訴訟について

①経緯

涼仙ゴルフ倶楽部の複数の会員から当社を被告として大東開発㈱(当社を会社分割にて新設した分割元の会社)の預託金債務の返還を求める訴訟を提起されておりましたが、それらの訴訟の一部につき、最高裁判所において当社敗訴の判決を受けております。

②今後の見通し

上記判決を受け、当社においても大東開発㈱に残存する預託金債務残高について当社から返還する可能性が生じていることから、大東開発㈱にて預託金債務の株式化のために保有する当社株式の時価評価額を除く全額を損失負担見込額として訴訟損失引当金に計上しております。

(3)借入金の返済条件について

当事業年度末現在の借入金はすべて1年以内に返済期日の到来する短期借入金であり、その全額を今後1年間の営業キャッシュ・フローで返済することは困難であり、毎年、金融機関と借入契約の更新及び返済条件の見直しを交渉しております。

当社としましては、これらの短期借入金について、今後の営業キャッシュ・フローを原資に長期的には返済が可能と考えており、金融機関との交渉は必要ではありますが、金融機関からは借入契約の更新及び返済条件の見直しに応諾していただける見通しを持っております。

しかしながら、今後の業績及び財務内容の状況次第では、借入契約の更新に応諾いただけないリスクがあります。

(4)景気感応度のリスク

ゴルフ場事業は典型的なレジャー産業ですので、一般的に景気動向の影響を受けやすいといえます。したがって、景気低迷は来場者数の減少となり、売上高を減少させるリスクとなります。また、景気低迷による入場者数の減少は、ゴルフ場事業の価格競争を加速させ、収益の減少を加速させる可能性があります。

(5)ゴルフプレー人口の減少のリスク

日本全体での人口減少、レジャーの多様化等の影響によってゴルフプレー人口が減少し、結果的に来場者数の減少に繋がることで当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

(6)季節変動性のリスク

ゴルフ場事業は季節変動性があり、来場者数は季節に応じて振り幅が大きく、一般的に春・秋は来場者数が多く、夏・冬に落ち込む傾向があります。したがって、人員配置等の効率性の追求が難しく、また固定費割合が大きいゴルフ場にとって季節間の大きな繁閑差は、当社の業績及び財政状況に影響を与える可能性があります。

(7)天候のリスク

ゴルフ場事業は典型的な「お天気産業」ですので、大熱波・大寒波、降雨、降雪、台風等の天候要因によって来場者数が増減するリスクがあります。また、台風による影響は営業面のリスクに止まらず、施設・コースの損壊被害の懸念もあり、予想外の修繕費が発生するリスクがあります。

(8)自然災害・戦争・テロ・暴動・感染症等のリスク

東日本大震災等の大規模な災害が発生した場合には、ゴルフプレーに対する意識の冷え込み等が予想され、一時的な来場者数の減少により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。大規模な災害の中でも、地震、津波、山火事等による影響は営業面のリスクに止まらず、施設・コースの損壊被害の懸念もあり、予想外の修繕費が発生するリスクがあります。また、国内外において戦争、テロ事件、暴動事件等が発生した場合や、エボラ出血熱、新型インフルエンザ等の治療方法が確立されていない感染症が世界的大流行(パンデミック)が発生するなどした場合も、同様の状況が想定されることから、一時的な来場者数の減少により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

(9)労働集約的産業のリスク

ゴルフ場事業は、人員を多く配置した労働集約的産業であり、固定費負担が重く、一般的に損益分岐点が高い産業といえます。すなわち、ゴルフ場事業は変動比率が低いため、損益分岐点を超えて売上高が増加した場合には、超過利益を大きく享受する一方、売上高が減少したり、損益分岐点に到達できなかったりする場合には、固定費負担から赤字体質に陥るリスクがあります。

(10)キャディを確保できないリスク

ゴルフ場事業全般として、キャディの人手不足は深刻化しており、キャディの雇用をしない営業をするゴルフ場も増えております。当社は給与、待遇等において他社と差別化することによりキャディを確保する予定ですが、予定どおりにキャディを確保できずに業務に支障が生じる可能性があります。

(11)金融市場の動向のリスク

当社は、有利子負債によって資金調達を行っておりますが、金融市場の動向が、資金調達や支払金利に影響を与え、これらを通じて当社の業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

(12)個人情報管理のリスク

当社は、クラブメンバー等の利用者の個人情報を保有しており、その外部漏洩に関しては細心の注意を払い、業務委託先の情報管理についても業務委託契約書中に守秘義務条項を定めておりますが、万一個人情報が漏洩した場合には、当社の信用失墜や損害賠償金の支払負担により、業績に影響を及ぼす可能性があります。

5【経営上の重要な契約等】

 親会社の株式会社涼仙ゴルフ倶楽部との間で、ゴルフ場の運営につき経営委託契約を締結しております。

(契約期間:平成27年1月9日から平成30年1月8日まで)

6【研究開発活動】

 該当事項はありません。

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1)当事業年度の財政状態の分析

資産合計は31億65百万円となり、前事業年度と比較して3億42百万円増加しております。これは主に、現金及び預金が増加したことによるものであります。

負債合計は21億37百万円となり、前事業年度と比較して1億39百万円減少しております。これは主に、未払金が減少したことによるものであります。

純資産合計は10億28百万円となり、前事業年度と比較して4億81百万円増加しております。これは主に、新株式申込証拠金の計上によるものであります。

 

(2)当事業年度の経営成績の分析

営業収益は2億35百万円となり、前事業年度と比較して80百万円減少しております。これは主に入会金収入の減少によるものであります。利益につきましては、営業利益が1億37百万円(前事業年度は1億98百万円の営業利益)となり、経常利益は1億70百万円(前事業年度は8億27百万円の経常利益)となり、当期純利益は1億69百万円(前事業年度は8億25百万円の当期純利益)となっております。

 

(3)当事業年度のキャッシュ・フローの状況の分析

 「1業績等の概要(2)キャッシュ・フロー」の記載を参照。

 

(4)経営戦略の現状と見通し

 当社といたしましては、借入金を今後の営業キャッシュ・フローにて返済できるよう、来場客数の増加等により営業キャッシュ・フローのさらなる増額を図ってまいります。

 





出典: 株式会社涼仙、2017-04-30 期 有価証券報告書